コンテンツ

最近の記事

ブログ記事 アーカイブ

山陽小野田市市議会議員 高松ひでき

どうして安くならない駐車場料金

2014年10月24日 15:49 高松ひでき 記す

先日の議会報告会で新幹線厚狭駅前の駐車場会計の報告がありました。

利用されたことのある方はご存知のように、意外と駐車料金が高いですよね。

2079

この駐車場は起債(借金)をして建設されたもので、この数年は約1980万円を利用料の中から返済に充てています。

この返済が十分にできるように料金体系が決められています。

実際は利用料の中から約150万円の機械借り上げ料や120万円前後の管理委託料、20万から40万程度の維持補修費なども捻出されています。

 

■料金体系は■

30分未満は無料

1時間~4時間は1時間ごとに100円加算

12時間までは500円

13時間~16時間は1時間ごとに100円加算

24時間までは1000円

24時間超は1時間ごとに50円加算

無料の宇部空港駐車場と比較することは適当でないとしても、48時間駐車すれば2400円。ちょっと考えます。

 

■利用台数は減少傾向■

Microsoft Word - 文書 1

利用台数は平成20年度の約40000台を境に減少の一途をたどり、昨年度は33689台となり約6300台減少しています。(30分未満は無料のためすべての利用者が料金を払っているわけではありません)

この台数を1日平均で見てみると平成20年度は約109台、平成25年度は約92台となります。

また、平成23年度以降を見てみると23年度から24年度は729台のマイナスで減少率は2.07%、24年度から25年度は847台のマイナスで減少率は2.45%。

Microsoft Word - 文書 1

利用台数と使用料の関係は上図のとおりでほとんど符合しています。これを元に一台あたりの平均単価を出すと約790円になります。

 

■歳入と歳出■

利用台数は減少していますが収支のバランスはどうでしょうか。

Microsoft Word - 文書 1

この会計の歳入は、使用料が落ち込んできているため繰越金を食いつぶしている状況にあります。

また歳入合計では平成25年度は平成19年度の約54%にまで落ち込んでいます。

Microsoft Word - 文書 1

歳出は歳入が落ち込んでいるので管理費で調整しているように見えます。繰越金も歳入のグラフと同じ傾きなのが分かります。

 

■平成30年度の予想■

仮にこの平均単価で利用台数が直近3年の平均減少率である2.25%づつ減少すると考え、支出は平成26年度と同じと考えると平成26年度以降は下のグラフのようになります。

(利用台数が減少すると平均単価も減少するので実際の収入グラフはもっと急こう配になります)

Microsoft Word - 文書 1

起債償還期限の平成30年度には収支バランスが崩れ逆転してます、その差は約25万円。

しかし、このグラフには加味していない繰越金が平成25年度に約680万円ありますので会計そのものはギリギリ赤字にならないと考えられます。

と言うことは、平成31年度は起債償還の1980万円がそのまま黒字となる見込みです。

もちろんそうなると平成31年度には利用料金の値下げとなると思いますが、精度の高いシュミレーションをして今の段階での値下げの検討をしてほしいものです。

 

収支のバランスは大切ですが、片方の天秤には市民サービスを加味してもらいたいものです。

 

最後まで読まれたらクリックをお願いします!!

全国ブログランキング

只今11位です

政治ブログブログランキング参加用リンク一覧

コメントする