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山陽小野田市市議会議員 高松ひでき

空転する議会運営委員会

2013年2月11日 20:38 高松ひでき 記す

「地方議会の進むべき道」と題して1月22日にこのブログに取り上げた記事を読んでもらいたい。

先日、我が会派が議長に対して要望した「自治会及び諸団体との懇談会開催の要望」(全文掲載)について3回目の協議が議会運営委員会で行われた。

 

 

自治会及び諸団体との懇談会開催の要望

尾山議長におかれましては、二元代表制の一翼である議会の代表者として、公平・中立な議会運営にご尽力いただいていることに敬意を表します。

わたしたち、会派「進化」は、民主主義の本義に立脚し、山陽小野田市議会の健全な運営を図ると共に、市政に関するあらゆる事務事業に対して調査、研究を行い、政策集団として、住民の福祉の向上と市の発展に寄与することを目的として積極的に活動を続けています。

さて、議会には住民の多様な意思を集約し政策等に反映する重要な使命があります。その使命を全うするために山陽小野田市議会基本条例に基づき議会報告会や市民懇談会が行われておりますが、更に一歩踏み出してこれまで以上に広く細やかに住民の悩みや声を聞くために全自治会と諸団体などを対象とした懇談会を試行的に開催されることを要望いたします

 

 

議会と住民との関係は決して良好とは言えない。

その原因は色々あるが、一つは議会が見えないことだろう。そうしたことから全国では「議会の見える化」の手法について数年前から議論が始まっている。

山陽小野田市議会でも「議会基本条例」によってこの「見える化」をスタートさせた。

 

委員会の制限公開の撤廃、議案及び関連資料の公開、一般質問の論点と回答のホームページ掲載、委員長報告書の配布、賛否の公開、議会報告会の開催、市民懇談会の開催などを実践している。

 

議会報告会にはのべ400名以上の市民の参加があったが、予想どおり「報告も大事だが要望や意見もしっかり聴いて欲しい」「公民館での開催では出にくい」「もっと身近でやってもらいたい」などの声が上がってきた。また、参加市民も同じ顔ぶれの様相を示しつつある。

 

予想どおりというのは、議会基本条例の先進地である栗山町の議会報告会に対しての町民の意見がそうだったからである。

 

議会の住民に対する活動の究極の姿は全住民一人ひとりと膝を交え意見交換などをすることによって多様な住民意思を集約し、議会を通して市政に反映することだろう。

その礎となるのが今回の会派の要望書であると確信している。

 

 

この会派の要望書について議会運営委員会において次のような発言があった。

●「議会基本条例に中に様々な開かれた議会と言うことで積極的にいくつかのメニューで活動しておりますが、スタートしたばかりで消化しきれてない、このあたりをまず充実、機能、目的を果たすことが第一」

●「当面はそれ(議会基本条例)に基づいてやるということで十分ではないかと言う風に思うわけです。

 

議会基本条例のメニューの中には、議会が能動的に住民の中に飛び込んで意見交換をするメニューがないのをご存じないらしい。(議会報告会は定例会の報告が主であり、市民懇談会は市民の申し込み(議会は受け身)によって開催される。)

また、現在の議会基本条例に基づいた活動で十分であるという根拠のない自信こそが議会に対する市民の不信感を増幅させるものとも言える。

 

●「この要望書にはより議員として市民に対してきめ細かく住民の悩みや声を聞くと書いてある、誠にきれいないい言葉であります。と言うことは現状では我々議員がその責務を機能を果たしていないという判断のもとにこういう提案が出されたんでしょうか、そのことをまず確認したいと思います。」

 

責務を果たしているように聞こえるなかなか傲慢な質問です。まず要望書には「議員として」とは書いてなく、主語は「議会」なんです。

公式の議会運営委員会に個々の議員活動のあり方を問うはずはなく、議会としての新たな活動の方法を要望しているのである。もちろん発言の議員を議会と置き換えても議会がその責務を果たしているとは到底思えない。

更にこういう質問の意味さえ分からない。

 

●「議会基本条例をつくられた代表者が、見直し時点に至る前にまた新たなものを出す背景がわからない」

 

改善すべき点があれば、スピーディに改善していくのは当たり前。そんなことだからスピード感がないと住民に言われるのですよ。

それ以前の問題として誰も議会基本条例を改正しようとは言っていない。試行的に開催されることを要望しているのです。

 

挙げ句の果ては

●「紙切れ一枚で全体に対して意見を求めるというのはちょっと無理がある。」

 

要望書というのは紙1枚にまとめるものですけど。

 

●「これは単なる思いつきのですね提案にしか見えないわけです。」

 

3回目の協議にしてこの発言が飛び出るとは恐れ入ります。我々の会派に対する挑戦的な発言と捉えました。

●「何故(この要望書に)受け印がないのか」

 

1回目の協議時に配布済みなのに、委員が忘れてきたから事務局が急遽好意で配布したものに今ごろケチをつけたらいけません。

 

この様な議論と言えない議論(私はこのような意見を反対のための反対論であると一蹴しましたが)で権威ある議会運営委員会は空転をしています。

ちなみに構成人数は6名でその内、議員経験が一期目である委員が3名います。

これで良いのか議会運営委員会。山陽小野田市議会。

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