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山陽小野田市市議会議員 高松ひでき

定数適正化協議会

2012年6月 3日 15:56 高松ひでき 記す

議員定数の適正数を検討するために「適正な議員定数を検討する議員協議会」が発足して先週第3回目の協議会が開催されました。

皮肉にもその同じ日に「ふるさとを考える会」から議員定数20名にするように求める請願が会派「改進」 の一部議員が紹介議員となって提出されました。

 

この様なバッドタイミングのため今回の協議会は冒頭からこの事で紛糾をしました。

請願は憲法に明記された国民の権利ですので、基本的にはどんな内容であろうと受理されれば議会は粛々と審査をします。

紛糾の原因は、請願そのものではなくて紹介議員の議会人としてのスタンスについてです。

 

そもそもこの「適正な議員定数を検討する議員協議会」は「ふるさとを考える会」の推薦議員会派である「改進」(小野、衛藤、石田、 河崎、中村)が議長へ対して「議員定数適正化の委員会設置」の要望を提出し、今年の4月に協議会の設置となったものです。 自分たちの要望を実現させたことがポイントです。

要望どおり議会に協議会を設置させて実質審議は今から行うにもかかわらず、一方ではこの様な請願の紹介議員にもなっています。 彼らの常識や道理はどうなっているのでしょうか。

 

報道(宇部日報)によると「「適正な議員定数を検討する議員協議会」が設置されたが、 具体的な削減案の合意に至るのかどうか危惧を禁じ得ない」と会の代表は述べたと言います。

つまり、定数適正化の協議会に入っている自分たちのの推薦議員を信頼していないと言うことだろうか?また、紹介議員(3名?) もその様な判断をしたと思われてもしかたがないと言える。

 

この定数の協議会の座長はふるさとを考える会の推薦議員の小野議員であり、委員として同会派の中村議員もいる。

 

小野座長は請願が提出されたことに対して「座長として誠に残念である。」と率直に述べています。

そりゃそうでしょう。今から議会として議論を行っていこうとしているところへ、いわば後援団体より「危惧を禁じ得ない」 と一蹴されたのだから彼らのアイデンティティを否定されたと感じてもおかしくはありません。

 

こうなると色々と邪推をしてしまいますが、このタイミングは来年4月の市長選を見据えて、 という極めて政治的な動機を感じると言う人もいます。

え~政争の具?って感じです。

 

余談ですが「ふるさとを考える会」推薦議員の内、3名は紹介議員になることを断ったという事を聞いています。

 

「議員定数を減らすことに住民が直ちに賛成するのは、議会を信頼していないからです。議会はあってもなくても同じだと考えているからです。 なすべきは議会の活力を高める改革です。議会への信頼の回復です。議員定数を減らしても議会への信頼は回復しません」 (北海学園大学教授・ 森啓)

「行政改革の波の中で、議会も同様な理論での改革が必要だと考えている人たちも多い。こうした人たちに迎合して、 いまやさかんに議員定数の削減や報酬の削減が進められている。…それぞれの議会にとって必要な定数はどれくらいか… といった論点を明確にしないまま削減競争に走る姿はむしろ議会の自殺行為に思えてならない。」(山梨学院大学教授江藤俊昭

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