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山陽小野田市市議会議員 高松ひでき

食育って何?

2012年1月 9日 12:10 高松ひでき 記す

教育委員会は、小中学校の給食調理スタイルを現在の自校または親子方式から1箇所(または2箇所) で集中調理をする共同調理場方式へと方向転換する見通しです。

その主な理由は、各学校の給食室の老朽化にあり、改修するとなると現在のウエット方式(こぼれ落ちた水などで床が常に濡れた状態) からドライ方式(床が常に乾いた状態)に変更することが必要で、そうなると給食室の敷地が1. 5倍以上必要となり物理的に不可能な学校があることと、改修期間の数ヶ月は給食が止まってしまうことです。また、 すべての学校で改修を行うとすれば30億円以上の財源を必要とします。(共同調理場建設はその半分程度)

 

もちろんその裏には、平成27年を期限とした有利な起債である合併特例債が使用できることがあります。

 

多様な意見を持つ議会では、もちろんこの共同調理場建設に反対する議員も少なからずいます。

反対議員は必ず「食育」をキーワードとして論陣を張ります。

 

「給食調理員の顔が見えなければならない」「給食時間の前ににおいがしてくるのが良い」 「調理員と生徒とのふれあいがなければいけない」などと熱く語りますが、私にはそれらのことが食育の必要十分条件だとは理解できていません。

 

文部科学省が平成17年に食育基本法、平成18年に食育推進基本計画を制定した背景は「近年、偏った栄養摂取、 朝食欠食など食生活の乱れや肥満・痩身傾向など、子どもたちの健康を取り巻く問題が深刻化しています。また、 食を通じて地域等を理解することや、食文化の継承を図ること、自然の恵みや勤労の大切さなどを理解することも重要。」というものです。

 

つまりこの10年~20年の間に子どもたちのアトピー性皮膚炎やアレルギー疾患はもとより、小児肥満、高脂血症、高血圧、 糖尿病など成人に見られる生活習慣病が蔓延しています。その大きな理由は、食生活の欧米化であり、 ファストフードやジャンクフードの家庭への進出であります。

食育の大命題は感情的、感傷的なことではなく、まちがいなく子どもたちの健康なのです。保護者達も何よりもそれを願っているはずです。

子供が生活習慣病を発症するなんて異常極まりないことです。

 

そして「食を通じて地域等を理解することや、食文化の継承を図ること、自然の恵みや勤労の大切さなどを理解すること」は、「・・・ ことも重要」と結んであるように大事なことだけど二次的なことではないでしょうか。

 

食育基本法の制定後、ファストフードメーカーなどが自らの利益のために「食育」や「健康」を前面に押し出し、出前講座と題して保育園、 幼稚園、学校などでファストフードの作り方や食べ方などを講習し、物議を醸したことがあります。

本市の学校でもそのファーストフードであるハンバーガーなどを給食献立の中に見たことがあります。また、これは無国籍料理? と思うようなものもあるのではないでしょうか。

 

学校給食においては偏った栄養摂取はありませんが、教育の一環として食をとらえるならば「ご飯と牛乳の混在」「メニューとしてのパン (米飯率)」「アルマイト食器」「トレイに載せたままの食事」「学校都合の給食時間の変更」などを改善することが必要です。

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