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山陽小野田市市議会議員 高松ひでき

分権下の議会の役割と議会改革

2010年7月 5日 17:56 高松ひでき 記す

研修会

山陽小野田市議会主催、議会基本条例制定特別委員会主管で元全国市議会議長会 調査広報部長の加藤幸雄先生をお呼びして 「分権下の議会の役割と議会改革」と題して議員研修会をきらら交流館で開催しました。

雨の中、他の議会から29名、市民が10名、そして市長、水道事業管理者にも参加を頂き、総勢60名以上で約4時間行われました。

 

講演は、議会の歴史から最近の議会の動きまで幅広いものでしたが、2つのポイントが根底に流れています。

一つは、「市民主権」。

「議会は、常に市民のためにあり、市民の方を向いている必要があること。市民にとってどうなのかをいつも考え、市民の意見を聴き、 行動すること。これがぶれてしまうと、真の地方自治の実現はあり得ない。市民に目を向けた議会基本条例を制定するべき。」

「これからの議会は、情報発信と市民参加がキーワードであり、議会報告会は必ず行う必要がある。」

 

2つ目は、「二元代表制」。

議会と市長の関係は、どうあるべきかを説明されました。

「市長と議会の関係は車の両輪に例えられるが、車の両輪にはなり得ない。市長の権限は大きく議会がかなうものではない。例えるならば、 自転車である。市長は自転車の車輪で、議会はハンドルでありブレーキであるべきだ。つまり、ハンドルも切れない、 ブレーキもかけることができないような、いわゆる市長派議員などは必要がない。」

 

研修会2

また、加藤先生は、当日の午前中に議場を見学されているせいか次のように、講演中に苦言を呈されました。

「地方自治法にも明記があるのに何故、教育委員長が本会議に出席しないのか?教育長は事務方のトップに過ぎず、 議長席に議長の代わりに議会事務局長を座らせているようなものだ。」

正論とは言いながら、きついところを結構ポンポンと言われる加藤先生でありました。

首長として耳が痛かった部分も少なからずあったにもかかわらず、 最後まで一番前で講演会に参加していただきました白井市長には敬意を表するものです。

 

また、議会基本条例制定特別委員会で議論となっている「休日夜間議会の必要性」については、一言「必要ありません」 ばっさり切られました。「市民への議案の公開」についても「あたりまえ」

非常に単純明快で、あっけにとられた議員もおおかたのではないでしょうか。委員長の私にとっては、 今後の特別委員会の運営にあたって後押しをするような講演内容だったので、非常に満足をしています。

講演の内容は、録音してありますのでテープ起こしをしたらお知らせをします。

 

次の日は、先生を宇部駅までお送りしましたが、車中で議員報酬や議員定数の議論をし、 自分の考え方と先生の考え方が一致しているのを確認でき、ここでも非常に満足しました。

いずれにしても、私たち議会人は、何のために存在をしているのかを考える良い機会になったと思っています。

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