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山陽小野田市市議会議員 高松ひでき

あなたの権利をムダにしないために

2009年5月20日 13:12 高松ひでき 記す

テレビをつけて新聞を読んでいると「選挙が終わればノーサイド。共に国民のために・・・・・・」という言葉が耳に飛び込んできました。 これは民主党代表選挙後、鳩山新代表が言った言葉です。

私は民主党員ではありませんが妙に共感できるコメントに感じました。

どの様な選挙であろうとも勝ちか負けしかなくその結果に一喜一憂するものです。

しかし、勝ちは「善」で負けは「悪」では決してないはずです。市民サイドから見れば勝ちに投票した人が「良識があり賢明」 で負けに投票した人が「良識がなく愚か」と考えるのは有権者を愚弄したものの考え方です。

有権者は様々な情報を収集して自分なりの価値観でBESTなまたはBETTERな選択をして権利を行使することになります。その結果、 投票した人が落選したことによって「良識がなく愚か」な存在になるはずがありません。

 

思い起こせば平成16年の1月に、小野田市と山陽町では2市2町の広域合併か否かの住民投票がありました。

当時の記事を見てみると

「小野田市では賛成9847票に対して反対1万843票。山陽町では賛成5651票に対して反対7512票。 投票率はそれぞれ57.94%、73.40%だった。 これにより2005年3月末の合併特例法の期限内に宇部小野田地域が広域合併する見込みはなくなった。

宇部小野田地域では宇部市と楠町、小野田市と山陽町がそれぞれ法定合併協議会を設置して協議を進めている。 しかし豊関地域や山口県央地域では大きな枠組みで合併協議を行っており、「地域が二つに割れれば地位低下を招く」 と懸念した住民団体が2市2町法定協設置を求める議会請求を行った。

議会請求が小野田市と山陽町で無下に斥けられたことから今回の直接請求による住民投票となったが、 議会と住民の双方に合併を否決されたことで、広域合併の望みは潰えた。

この住民投票では1市1町推進派と2市2町推進派が住民を巻き込んで非難合戦を繰り広げた。 結果は狭い地域社会に不信と対立が渦巻くことになり、大きなしこりを残した。」とあります。

当時、私も広域合併にこそわがまちが生きる道があると信じていましたが、見事に住民投票では負けてしまいました。負けたことによって 「良識がなく愚か」だと思ったこともなく言われたこともありませんでした。今でも広域合併でしかまちは生き残れないと確信しています。

しかし、当時言われていたような「1市1町合併後の破綻」は回避でき今もまちは存続しています。 もちろん白井市長の手腕もありますがあの頃薄々感じていた「政治」の力が働いていたのかもしれません。

今考えてみると正しい、正しくないという判断基準ははじめから存在しておらず、単に「選択」の問題だったのかと・・・・・・。

 

人類普遍の原理といわれている民主主義を実現する上で大事なことは、 うわさや思いこみや情報操作ではなく正しい情報を収集して理性的な判断を持って選挙権を行使することではないでしょうか?

しかし、市政や議会の正しい情報を有権者の皆さんが収集することは容易ではありません。 正しい情報を入手できなければ理性的な判断もできません。当然、 責任の一端は行政にありますが議会制民主主義から考えると責任の多くは議会にあるとも言えます。

それぞれの議員はそれぞれの支持者に対して様々な報告をしていると思いますが、議会全体として直接、 市民と情報交換をしていないのが現状です。

市民の代表者で構成されている議会が情報を市民にフィードバックできなければ民主主義は心不全を起こしてしまいます。

心臓で例えるならばいくら心臓に血液を送っても心臓から体中に血液を送ることができなければやがて死に至ります。

議員有志で作る「議会基本条例研究会」は改選後の議会改革を目指し日々研究を重ねています。それは、「信頼される議会」になることが、 真の意味で議会制民主主義を確立することであり総合計画にある 「人と出会い支え合い自然とふれあう活力ある住み良さ創造都市~子どもからお年寄りまで安心して住み続けられる心豊かなまちを目指して~」 を実現することになるからです。

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コメント(1)

匿名希望 :

まったく、本当におっしゃるとおりですね!!
実は私は白井さんに投票したのですが、だからと言って坂辻さんを否定したのではありません。市長のお仲間のかわら版「明日への風」を読んで、「ああ、山陽小野田は昔となーんにも変わっていないのかな・・・」とがっかりしました。偏った見方、誹謗中傷、私的な怨念、怪文書・・・このかわら版のしていることは、過去の愚行として否定的にこの紙面に書かれていること、そのものではありませんか!敗れた坂辻候補、その人を支持した市議を槍玉に挙げ、見せしめのように秋の市議選にまで言及するのは誹謗中傷、私的な怨念以外の何ものでもないと思います。白井市長に一票を投じた私でさえ大変不快です。白井市長はこの支援団体?の愚行をどう思っていらっしゃるのでしょう?坂辻さんを支持した1万余の市民を馬鹿にしています。勝ちは善で負けは悪ではないと思うことができるような市長であり市民でありたいものです。

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