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山陽小野田市市議会議員 高松ひでき

生ごみゼロエミッション

2008年8月26日 10:49 高松ひでき 記す

オートキャンプ

 

8月15日の広報さんようおのだにバイオマス推進部会が提言書を提出した記事が掲載されています。

記事の内容は皆さんじっくり見ていただくとして、 気になったのは掲載されている写真で竜王山オートキャンプ場の管理人須田さんと生ゴミ堆肥化?の写真です。そこには写真の説明として 「竜王山公園オートキャンプ場では,循環型社会の実践活動として, 施設利用者が出した生ごみをすべて堆肥化し,有効活用しています。」 とあります。

?マークをつけたのは、理由があります。竜王山オートキャンプ場のホームページがありその中に「キャンプノート」なるブログがありますが、 生ゴミの処理について管理人須田さんは次のように書いています。

 

「うちはHDM菌という好気性のEM菌みたいなものを使っています。 これは堆肥化を目指したものと取られがちですが、違います。 消滅させます。 よく聞くコンポストというものは生ゴミをたい肥化して有機肥料として再利用するものですね。でも私たちは有機物として再利用するよりも、 まったく消滅させてしまうゼロエミッション型のほうが、今後有効ではないかと考えています。

日本は現在大量の農産物を輸入しているのをご存知ですか?米だけでどれだけの量を輸入しているか、 自給率などの話をし始めると長くなるのでまたの機会にしますが、とにかく大量の食品を輸入している。それらを消費していく中で、 ゴミになってしまうものゴミにしてしまったものをもったいないと再利用し、たい肥としてそれを捲いていったら一体どうなるか。 日本全体が有機物を外部に持ち出せない閉鎖系と考えたら、こりゃとんでもないことになります。 きっと処理しきれなくなった堆肥をどうにかして処分しなくちゃいけない羽目になる。理屈ではそうなります。」

さらに次のように続きます「またいわゆるコンポストは嫌気性で空気に触れると腐りやすい。結果多湿な日本では扱いにくいんです。 そうやってみていくと、扱いが安易で(空気に触れても大丈夫なので腐らない) かつ自己完結型のHDM菌生ごみ処理機は画期的なアイデアじゃないかと思えてきます。 実際にこのお盆を過ぎれば1年間まったく量を変えることなく、生ごみを処理していた。その働きぶりが評価されるんじゃないでしょうか。」

 

今回の広報の写真記事はケアレスミスでしょうが、 そこには生ゴミは堆肥化することが環境には一番良いという先入観があるからではないでしょうか。管理人人須田さんに聞いてみると 「生ゴミ処理についても試行錯誤」といわれます。

環境問題についても、まずは環境リテラシー。そして押しつけや先入観で行うのではなく何が正しいのかを理解して、 この地域にあった方策を選択していかなければならないのではないでしょうか。

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