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山陽小野田市市議会議員 高松ひでき

視察報告~犬山の教育~

2008年1月30日 07:54 高松ひでき 記す

次に視察に伺ったところは、愛知県犬山市です。犬山の教育の柱は「学びの学校づくり」~犬山の子は犬山で育てる~。 犬山は全国共通学力テストを実施しなかった教育委員会として有名ですが、 それ以上に教育改革についてのしっかりした考え方を持ったところでもあります。その考え方とは「犬山市教育委員会は、 国が推し進めようとしている教育改革の方向を注意深く見つめ、義務教育の本来あるべき姿について、犬山の教育実践をふまえた提言を行う。」 というところからも見て取れます。また、学校の自立を進めることによって教師の自己改革を促し、子ども主体の授業づくりを目指すとともに、 すべての子どもの学びを保障する。との説明がありました。

視察2

教育委員会では、現場である学校に権限と責任を与え、教職員自らが考える事ができる環境を作っているとのことでした。

教育委員会の全国学力テストについての考え方は「全国学力テストは犬山の教育づくりにとっては無益どころか有害です。 犬山の教育のねらいは人格の形成と学力の保障です。少人数による学び合いを通して、 豊かな人間関係をはぐくみながら幅広い学力の形成に努めてきました。犬山の教育に競争原理を持ち込めば、学校は「競争」の場となり、 豊かな人間関係をはぐくむ土壌をなくし、子ども社会や教師社会に格差を生じさせることになります。そして、 学校には人格形成よりもテストの得点力を高める教育を優先する事が求められるようになってきます。」・・・ 考え込みたくなるようななかなか奥の深い考え方です。

また、「全国学力テストを実施して競争によって学力向上を図ろうとする考え方は、 豊かな人間関係の中で人づくりを進めてきた犬山の教育理念とは相容れない物です。「受けるだけ受けてみては」 という安易な考えに妥協することはできません」

犬山では、人格の形成と学力の保障をめざして、少人数学級・少人数授業、副読本の作成・活用など独自の教育改革を進めています。 全体を通して自信にあふれた説明であり、また犬山の教育に対しての情熱を感じ、多くの学ぶところがありました。

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