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山陽小野田市市議会議員 高松ひでき

一般質問最終日の攻防 その2 議会でいじめ?

2014年10月 8日 10:34 高松ひでき 記す

市長は本会議での答弁で「ある議員などいじめにも似た責任追及に耐えかねて人権問題として私の弁護士事務所に相談に来られました。また別の議員に対してもこれでもかこれでもかと言ういじめに似た責任追及が繰り返されている印象を受けております。」と述べている。

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市長は元議員と現職議員の2人に対して議会のいじめがあったと指摘する。この2人は市長に相談に行ったのであろうか?

そんなことはないと思いたい。

 

■元議員の場合■

元議員は昨年実施されたものの、開票条件を満たさず開票されなかった住民投票の結果について自身のブログで「仄聞するところ、投票された住民投票は圧倒的に○印であったようです」と記述し、平成25年4月15日、市民団体から議長宛に「ブログ書き込みについて説明を求める要望書」が提出された。

議長はこの要望書の取り扱いを議会運営委員会に託したのだが、元議員はこの要望書についての協議が行われることを事前に事務局員から聞き、4月22日に議長あての内容証明郵便で「何が聴きたいのか」「議長ないし議運が事情を聴く権限はあるのか」「意見聴取は義務なのか任意なのか」の3点を文書で提示することを要望し、議会運営委員会に対し「この要望書に関わるような質問はしないこと」を条件とするならば出席するとした。

当たり前のことだが、委員の条件付き出席など認められるわけがなく、結果としてこの元議員は4月25日の議会運営委員会を欠席した、その際には欠席届も提出されているのだがその欠席理由に正当性はないと委員会は判断をした。

実は、この日以外にも2回欠席があり、議会運営委員会は7月16日に会派代表に対して、委員会運営に支障をきたすとして「議会運営委員会の委員の交代要請」とこの議員の度重なる欠席と議長に内容証明郵便を送付したことに対して「山陽小野田市議会議長への謝罪要請」を議決した。

 

この間、この問題に対して議会運営委員会は5回程度開催されたと記憶をしている。市長はこの一連の出来事を「いじめに似た責任追及」と糾弾していると思われるが、果たしてそうだろうか。

大人は自身の言動に責任を持つ必要がある。議員ならなおさらだ。ブログの内容または個人ブログが議会の責任追求に及ぶところかどうかについては委員会でしっかりと自信をもって見解を述べればよいことなのだが、委員会が取り上げたことに反発して内容証明を送付したり欠席したりするのは潔くない。その結果、ブログの内容よりも委員会は懲罰にも値する欠席を大きな問題と取り上げることになった。

このような事をいじめと捉え抑制するなら社会は成り立たなくなる。

それ以前に当該議員は既に議員ではなく、おまけに改選前の出来事である。議会では1年以上前に決着している事案を今更蒸し返すことは避けるべきだったのではあるまいか。

もちろんこの問答そのものが一般質問に相応しくないことは言うまでもない。

 

■現職議員の場合■

現職議員の件は岩本信子議員のことと思われるのだが、具体的にどの部分のことを言及しているのかよく分からない。

但し、彼女が過去に議長に対して口頭でまたは文書で謝罪したことは複数回ある。市長はそのことを強制的に行わせた「いじめに似た責任追及」と考えているのかもしれない。

そもそも現在の山陽小野田市議会では議長や副議長は無理やり謝罪をさせるような強い権限はないし、行使もしていない。

過去の謝罪の何回かは懲罰事案に発展しそうな状況を会派代表などと議長の協議により謝罪でおさめたという記憶がある。

謝罪等を行ったということは議員本人が納得して行ったということに他ならない。納得できなければとことんやりあえばよい。

謝罪する気持ちがなく謝罪を行ったとするならば、市民に対しての侮辱である。

また、彼女はこのブログでも再々取り上げている「さじ加減」発言もけじめをつけていない。それともけじめのつけ方が分からないのか。そのような状況で市政を語られても説得力はない。

 

いずれにしても責任ある議員が自己の発言等に関して責任を取るのは当たり前のこと。当該議員が責任放棄をするなら議会が徹底的に追及するのも致し方ない。議会が仲間意識によってお手盛りでうやむやにすることは市民の信頼を損ねる。またそういう議会であってはならない。議会は仲良しクラブではないのである。

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以下は一般質問の内容

下瀬議員

「特定議員の問題で市長は何人かたぶん二人であろうと思うんですが、すでにここにはいない議員さんもおられると思います。で私もこの問題についてもですね一般市民から議会に対して正常化を求める発議がされました。それを基にして議会運営委員会等で議論したわけですが議員と言うのは当然参与と同じように一定の規律が要求されるわけですね、規律に違反したら市長がやられたように何人かの幹部職員が処分されました。議会にもそういう規律があるんです。委員長が招集したらその会議には出なきゃいけないという規律があるんですよ。これ、最低限の規律なんです。この時にですね議長あてに内容証明を発送したと、こんなね常識では考えられないような議員さんがいたんです。これについて議会運営委員会で大きな問題になりました。で何回か欠席されたわけです。欠席理由は何か、私たちは公務ですから委員長が出席要請したら必ず出なきゃいけないというね、そういう責任があると思うんです。ところが地域の集会に出ていたということで欠席された、それ以外はほとんど欠席の通知もなしに欠席されている。これはあんまりにもひどいじゃないかと言うことで責任問題が発生しました。こういう規律について市長はどの様に考えておられますか。」

 

市長

「一定の規律はみんなしてきちんと守るべきだと、但し話が落ちるもんでちょっと言いたくないんですが議長が招集された委員会に下瀬議員も無断欠席があったと聞いております。まあそれはちょっと横にしましょう、先ほどの人はですね長いこと宇部の裁判所で調停委員をしてた人です。ですから調停委員の世界とこの議会の世界とは違うんだなと言う印象を受けました。詳しい中身はわかりません、しかし調停委員会の色々な役員とか、あるいは調停委員の講師を引き受けるとか宇部市の調停を引っ張ってきた人です。ですからそういう人がこの議会でははじき出されていくのかなあとそういう印象です。」

 

下瀬議員

「私が議長の招集に対して無断欠席をしたなんて事例があればぜひ言ってください。そんなもんはありません。そういう風ぶんによってですね人を非難するようなことは止めてください。それから裁判所でどうのこうのと言う話がありました。裁判所のルールと議会のルールとどこが違うんですか。委員長が招集してこれに対して無断で欠席する、これ一般社会でも許されませんよ。それからもう一つ、委員長が招集したことに対して議長あてに内容証明出しますか。こんなことは普通しません絶対に、あのね、議員と言うのは委員長が招集したら必ず出なきゃいけないんです。異論があれば出てから言えばいいんです。それを内容証明まで発行してですよ、議長あてに、これは異常と思いませんか。」

 

市長

「お話を聞く限りは異常です。しかし異常な何か原因があったんじゃないでしょうか。」

 

下瀬議員

「これはねえ原因云々じゃないんですよ。招集があったら出なきゃいけないんです。議員ってのは。責任が生ずるんですよ、だから例えば議長が招集して本会議でなかったら議員は責任取って辞めなきゃならないような事例まで出てくるんです。公務ってのはそんなもんでしょ。委員長の招集に対して議長あてに内容証明出すなんて普通考えらえれません。どんな理由があっても考えられません。これはまず市長の考え方を改めていただきたい。それから特定の議員の反対討論のことを言われました。反対討論の何が問題になったかと市長中々言われないんで、あの時ですね、反対討論の中で議運の委員長と議長を非難したんですよ。これはいかなる場合でも議事運営に対してあるいは動議を取り上げた議運の委員長に対してそういう非難の仕方は間違っていると思うんです。動議に反対であれば動議に反対であると言えばいいんですよ、だけどですね議運の委員長と議長がお仲間であるみたいな話までされて反対討論されました。これは間違っているからその部分を取り消したわけですよ。これは議員が自主的にされました。指摘を受けてですね。議会ってそんなもんでしょ、議会ってのはね、誰かに強制されてやるもんじゃないんです。そこは私は基本的に市長の認識は間違っていると思っております。」

 

市長

「議会と言うところはですね、およそ社会の中で一番民主主義らしいそういう場でなくてはならないと思っております。ですから長い間調停委員を務めた人がですねそんな風に世間の常識を全然わきまえない、箸にも棒にもかからない人間だという風な言い方をされても素直に聞くことができません。それから反対討論の場で当該委員長を非難してどうして悪いんです。あるいはその提案者を非難してどうして悪いんです。」

 

下瀬議員

「提案者に対しては別になかったですね、非難が、問題は議事運営に対して議長や議運の委員長を非難されたということでね、これは私は全く異常だという風に思っております。」

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