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山陽小野田市市議会議員 高松ひでき

ガソリン値下げの話

2008年4月 1日 10:28 高松ひでき 記す

エイプリルフールの今日、市内のガソリンスタンドには125円の看板が下がっています。 1ヶ月くらいの短い値下げになりますが各ガソリンスタンドは赤字覚悟で英断をしたようです。 政局に国民を巻き込むなんてとんでもない話ですが、ガソリン値下げに対して単純に喜んでいる国民も多いのではないでしょうか。

ガソリン税とは揮発油税と地方道路税を合わせたもので、揮発油税は1リットルあたり48.6円、地方道路税は5.2円合計で53.8円課税されていました。しかし、 本則税率と呼ばれるもともとの税金は揮発油税が24.3円、地方道路税が4.4円で合計28.7円。53.8円-28. 7円の25.1円が暫定の税金となりこの部分が今日から引き下げられ値下げとなったものです。

暫定税率の前に何故こうもガソリンが値上がりしたのでしょうか。

ガソリンも灯油も石油を精製したものですが、この石油は主にアメリカ、中近東、 北海などで産出されそれぞれの取引所で取引をされています。 アメリカ産の石油を取引するニューヨーク市場の価格の値動きが中近東や北海の価格に影響されます。アメリカの産出量はごく僅かですが (全産出量の1%)、圧倒的な取引量のため世界の取引価格を決定することになります。

しかし、石油の取引は株式市場のようなもので投機によって値動きをします。つまり、 需要が見込まれれば投機が活発になり価格上昇するし、そうでなければ価格が下落します。 アメリカの投資家が基金やファンドなどの大量の資金を投入することによって値上げを起こし、 日本が輸入している中近東の石油価格の値上げを誘発する結果になっているということです。誘発と書きましたが、 中近東の市場は自由な市場ではなくてアメリカの市場の価格より少し安い価格で取引される仕組みになっているためアメリカ市場の価格が上がれば必然的にあがるわけです。

中近東にとっては今回の値上げは何もしなくて巨額のお金が転がり込んできたことになり、 このお金のことはオイルマネーと呼ばれ再び日本などで投資に使われています。

マネーゲームにより国民生活に直結するガソリンの価格が上昇するこの現状をみなさんはどうお考えになりますか!!

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