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山陽小野田市市議会議員 高松ひでき

反対討論になってないですよ

2014年4月 9日 13:11 高松ひでき 記す

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本会議最終日の「議会のあり方調査特別委員会」の設置に反対した杉本保喜議員、岩本信子議員ですが、岩本議員は反対討論までして議会運営委員会決定事項に反対を表明しました。

しかし、その反対理由に多くの議員は首をかしげています。

 

東君「岩本議員はこの特別委員会を作ることになぜ反対したの」

南先生「彼女は写真の反対討論で理由を3点ほど指摘したんよ。一点目は議会改革については反対するものではないとしながら、【この委員会はどの様な点を改革するのか見えてこない】と言う理解不足としか取れない理由」

 

 

東君「その辺の説明は本会議ではなかったの?」

南先生「もちろんあるよ。何かを提案するときには、市長であろうと議員であろうと提案理由の説明があるそいね。で、この時も三浦副議長が提案理由として「監視機能及び政策立案機能を最大限に発揮するため議会がどうあるべきかを調査するため」と述べているんよね」

 

 

東君「その説明じゃいけんちゅうこと」

南先生「彼女は特別委員会設置には具体的な特定事件が必要とも述べちょんよ。」

 

 

東君「どういうこと?」

南先生「特別委員会というもんは、その名の通り特別に設置をされる委員会でなければならず、特別な個別事案、つまり特定事件を審査するために設置される必要があるんよ」

 

 

東君「ということは、彼女にとってみれば三浦副議長が説明した「監視機能及び政策立案機能を最大限に発揮するため議会がどうあるべきかを調査するため」は特定事件にはならないと言うことよね?」

南先生「そう思うたんやろけど、それは彼女の知識不足からくる勝手な思い込み。実は今回のように漠然としたものでも差支えないという判例がでちょるんよ。つまり、副議長が述べた目的は十分特定事件となりうるということなんよ。それと議会改革については項目が多く、一つ一つを特定事件として取り上げ別々に特別委員会とするのは議会として機能性に欠けるし、現実的じゃないよね。だから反対理由としては成立せんのよ」

 

 

東君「なるほど、それじゃあ問題ないやん」

南先生「反対理由の二つ目は、わざわざ特別委員会で議論しなくても議長の諮問機関で議論をしたのち、議会運営委員会で対応すればよいと述べたんじゃけど、この理由は全くなってないね」

 

 

東君「なんで?」

南先生「おもしろいロジックやけど彼女は1点目で議論の必要性を否定しながらもここでは諮問機関で議論をしろと言ってるんよ。」

南先生「そして彼女は、まず第一に議長の諮問機関で議論をすべしと言うちょるんやけど、非公式であり非公開の諮問機関で議論するなんか時代に逆行しょるやろ。また、議会運営委員会での決定事項に反対した議員が議会運営委員会で対応すべしとは意味が分からんね。」

 

 

西さん「でも議会のあり方を調査するんやから議会運営委員会で議論するのが筋でしょ」

南先生「ええところに気が付いたね。その通りで厳密にいえば議会運営委員会の所管事項については特別委員会では取扱いできんのよ、そしてこの【議会のあり方】は議会運営委員会の所管事項に該当するんよ」

 

 

東君「じゃあだめやん。でも他市の議会でも特別委員会を作ってるよね」

南先生「実は、議会運営委員会の所管事項を狭義の意味でとらえることによって特別委員会設置を実現させよるそよ」

 

 

西さん「そういうことなん?問題とはならないということやね」

南先生「それと大事なことは議会運営委員会は前回説明したように会派に所属していない議員は委員になれんのよ。山陽小野田市議会では21名中4名が無会派なんよ。議会全体の大きな問題を議論するのにこの4名を無視する形で、なお且つたった6名の委員で決定するのはどうかという考えもあるんよ。だからこの理由は全然現実味がないんよ。もちろん岩本議員も会派に属していないので議会運営委員会の議論には参加できんようになるんよ。それよりか多くの議員で構成する特別委員会で議論したほうが民主的と思うけどね」

 

 

東君「そうなん。で、3点目は?」

南先生「この特別委員会には期限が設定されていないから反対と述べちょんよ。」

 

 

東君「特別委員会には終わりを明示する必要があるの?」

南先生「法的には何も問題ないし、今回は「調査が終了するまで」としているので期限を設定していることになるんよ。」

 

 

東君「ということは3点とも反対の理由にはならないということ?」

南先生「そういうことやね。議会では賛成反対があって当たり前やけど、良識ある議員としては自己満足ではなく、聞いている市民が納得できる反対説明をすべきやね」

 

 

東君「この反対討論では議員定数のことにも言及してたよね」

南先生「そうね。彼女はこの特別委員会の設置には反対やけど議員定数特別委員会なら納得ができ、この特別委員会は改選前の議会機能向上特別委員会と同じ状況になるのではないかと危惧をしていると言ってるね。定数を減らすことが議会改革と勘違いしている典型的なお言葉やね、それ以前に勝手に定数特別委員会なるものを持ち出してきて反対の説明とするとは意味が分からんね。そして改選前の機関決定した議会機能向上特別委員会を批判してるとしか取れないこの発言に議会は敏感に反応すべきやね」

 

 

東君「でも定数を減らして少数精鋭でやればええんじゃない?」

南先生「こんな議会を見よるとそう思われても仕方がないような気もするけど、大事なことは少数精鋭というのは少数になれば精鋭が残るという意味ではなく、人数は少ないが、すぐれた者だけをそろえることを少数精鋭と言うんよ。だから現行の選挙システムでは定数を減じても精鋭が残るとは限らんのよ」

 

東君「で、この件に対して議会はどう対応するの?」

南先生「昨日、議会運営委員会が開かれ対応を協議したらしいよ。やはり、議会としてはケジメをつけるべきやろうね」

 

 

■参 考■

平成26年3月定例会 特別委員会設置反対討論全文 岩本議員

議会改革について反対するものではありませんが、どのような点を改革していくのか具体的にこの委員会では見えていません。本来特別委員会設置には特定事件があって期限をはっきりと明示しなければならないと考えております。次に議会がどうあるべきかが特定の事件となるのかです。どのような事件を取り上げるのか分かりませんが、特別委員会にはなじまないのではないでしょうか。議長の諮問機関で置いておくことは考えられなかったのでしょうか。諮問機関として調査結果の答申をうけて議会運営委員会で対応すれば議会基本条例の実行実践することとなり議会改革に通じると私は考えています。また、期限設定についてですが以前の議会機能向上特別委員会では議員定数を議論されておりましたが、選挙も迫ってきたことで24人の定数で当面は22という市民にとっては到底理解のできない条例となりました。前期の積み残しの定数についてはすぐにでも取り掛かりすぐにでも決着をつけないとならないと考えます。当面の特定の事件の議員定数特別委員会なら納得はできますが議会がどうあるべきかを調査を期限を決めずに特別委員会設置では先の議会で設置された議会機能向上特別委員会と同じ状況になるのではないかと危惧していますのでこの特別委員会設置には反対いたします。

 

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