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山陽小野田市市議会議員 高松ひでき

一般質問初日の市長答弁

2014年3月25日 20:01 高松ひでき 記す

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今回の定例会では代表質問を試行するも歯車がかみ合わない場面があったり、ヤジを繰り返す傍聴人に対して退場騒ぎがあったり、全員一致議案に反対する議員はいるわで、いつものこととは言いながら議長も本会議運営が大変だったのではないでしょうか?

ところで、河野朋子議員の一般質問で給食センター建設に関わる市長の施政説明会のあり方について言及した際、白井市長は次のような答弁をしています。

 

■民主主義は手続きのルール■

「市民は市政のどんな分野についても発言するそういう権利があります。でそれをかねてこの議会でも問題にされていました。従って最終的な意見を出す前には少なくとも民主主義のルールとして、民主主義とは内容結論のことではありません。民主主義とは手続きを問題にしております。ですから民主主義それをきちんと手続的に守るために12校区全部市民の意見を聞いて回ったということです。重ねて言います。民主主義は結論じゃありません。民主主義は手続きのルールです。」

つまり、「最終的な意見を出す前には民主主義の手続き(ルール)として市民の意見を聞いてまわる」と述べています。

 

住民自治の観点からとか間接民主主義の補完のためにとか前置きされると異論はないのですが、このことのみが民主主義の手続きと強弁されると住民の代表機関であり、まさに民主主義の手続きの機関、そして議会制民主主義を実践している議会が眼中にないと受け取らざるを得なくなり抵抗があります。

 

もちろん選挙によって負託されたいえども、白紙委任ではなく代表委任のはずですから独善的、独裁的にならないよう主権者である住民の声を聞いてまわることは市長だけではなく、議員だって同様に民主的な手法として重要です。

 

■請願と議案の関係■

また代表質問や一般質問で給食センター建設に関連した請願(住民からの要望)の継続審査中にもかかわらず、議案上程されたことに対して議会の中から不満の声が上がっている様です。

 

そのことに関し市長の答弁は

「請願の審査中に予算案が出るとそれがいかにも問題であるかのような言い方をされたのでちょっとコメントしておきます。国民の請願権の行使は憲法上の権利です。しかしそれを議会が審査している過程、あるいは終わったあと、あるいはその前にですね、地方自治法に基づいて市長が議会に対し新年度予算案を提出する権利もあるし義務もあります。ですからそこを絡めておっしゃると非常に残念だという風に思います。」

白井市長らしい一言多いような気がする上から目線の答弁ですが、まさしくその通りで、請願の審査過程を理由に議会が執行部の議案提出を干渉することは権限を越えており、執行部は請願審査中であっても議案提出の妨げにはなりません。

今回のように継続している請願の内容と相反する議案が出ることは考えられることです。もちろん議案内容に沿った請願が提出されることだってあります。

議案も請願も両方とも議会が審査をする権限を持っていることなので、いやならNO、良ければYESと意思表示をすればよいことであり、執行部の議案提出を批判対象にすることは筋が違います。

 

 

しかし議会で請願が採択をされれば市長は道義的(政治的)拘束を受けることになります。政治家である市長がそんなことは関係ないと言われることはないでしょうが、もしそうだとしたらとこれこそが議会軽視(住民軽視)の非常に残念な考え方という風に思います。

 

■その発言は止めたほうがよかった■

また、「成長戦略室の考え方はどうか」という河野議員の質問に対し、

 

市長「今後、長期的にはどういう風に対応していくのか?・・・・・成長戦略室はそういうことをしないんです。昨日ここで矢田議員の質問にわたくしはお応えしてるはずです」

 

議長「市長・・・市長、今のは答弁にはならないでしょう」

 

市長「もういうのをやめようかと思ってたんですが、河野議員の席は私の真っ正面です。支持者がご覧になったらがっかりされるような・・そんな議会における態度でいらっしゃると、あえて言います、ですから矢田議員に対する私の回答も十分聞いてらっしゃらないんでしょう。・・・要するに長期的には企画課が考えるんです。あるいは担当部局の・・・・(省略)」

 

河野「今の市長の発言については全く納得がいきませんし、わたくしが議場でどのような態度をとったかということについて今この場でこういった発言をすることについては取り消していただきたいと思います」

 

市長「自分のことはですね自分自身よりも周りの人のほうが良く分かるんです」

 

河野「その言葉をそっくりそのまま市長にお返しいたします。」

 

念のために申し添えますが、河野議員の態度が悪いと市長が指摘していますが私が議員だったときはそんなことは一度もありませんでした。

市長が言うのはおそらく表情のことだと思います。

その表情が癪に障っての発言でしょうが、答弁に対して一喜一憂する議員の表情をやり玉に挙げてたらきりがありません。

このやり取りによって河野議員も市長も後味の悪いものになったはずだし、何よりも本会議場で行なわれるべきものじゃないと感じた傍聴者も多かったんじゃないでしょうか。

ちょっと苦しいですが別の見方でフォローをすれば、なれ合いのない真剣勝負の一般質問であったとも言えます。

できれば政策論議で真剣勝負をしてもらいたい。

 

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