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山陽小野田市市議会議員 高松ひでき

予算委員会が給食センター建設を否定

2014年3月18日 12:52 高松ひでき 記す

委員会室

昨日の一般会計予算決算常任委員会において給食センター建設の関連予算が全額削られ、いわゆるゼロ修正となった。

この委員会のメンバーは伊藤實委員長、中村博行副委員長、岩本信子委員、河野朋子委員、下瀬俊夫委員、杉本保喜委員、長谷川知司委員、松尾数則委員、吉永美子委員の9名だが、この9名が全員一致でゼロ修正に賛成をしたと聞いて耳を疑った。

 

「全員一致に民主主義なし」という言葉もあるが、全員がゼロ修正の意味を理解して賛成したのか疑問が残る。

 

また、多様な意見を反映する議会において意見の対立がなく全員一致になったことに多少の違和感がある。

 

■ゼロ修正の意味■

予算の減額修正には一定の枠を残したりすることにより先延ばしする方法と予算全額を落とし事業そのものを否定し消滅させる方法がある。

今回の修正は後者にあたる。

 

過去の委員会や本会議での給食センター建設についての執行部の説明は、議員を説得できるものではなく、全体的に調査不足、研究不足からくる説明不足で事業計画の甘さが目立っていた。また、説明が2転3転し信用が失墜していったのも事実。

つまり、事業の正当性を議会に示すことができなかったことが致命的とも言える。

 

そのため多くの議員が給食センターの不安事項を払しょくするに至らず、その結果全体像を描くことができず原案に賛同できないのは理解できる。

しかしそのことと建設そのものに反対することとは意味が違う。

それが理由で反対をしたのなら、議員側の責任は重たい。

 

今回のゼロ修正は、一か所の給食センター建設に委員会が全員一致でNOを突き付けたことになる。

つまり、表面的には一か所の給食センター建設を将来的にも容認する議員は一人も存在せず2センターか親子方式または自校方式しか賛成しないと言うことになる。

まあ理屈ではそうなるのだが、とにかく委員のゼロ修正に賛成した理由を聞いてみたい。

今回の態度表明により、「教育委員会の説明不足」や「手続き論」、「懸念事項の潜在化」などはゼロ修正の理由にならなくなった。

もしそれらが理由であれば違う手法も考えられたのだが、ゼロ修正を決定したことにより向かう方向は一つとみなされる。

 

 

■ゼロ修正提案に議論はあったのか?■

修正案を作成する際には委員会を休憩して委員同士で協議を重ねるのが常道だが、その場で議会の使命である議論があったのだろうか。

一センター建設反対の委員はもちろんゼロ修正を提案するのだが、納得できる説明がないため先延ばしするにしても建設容認の議員はゼロ修正に異議を呈する必要がある。

反対派と先延ばし派の議論の後ゼロ修正に収束していったのならまだ救いようがあるが、そうでないとしたら議会として大きな問題が残る。

もちろん結果だけを見てみると委員全員建設反対と見て取られても仕方がない。

 

 

■興味ある本会議での採決■

多くの場合、委員会での全員一致は本会議でも全員一致を示唆する。

 

当初はゼロ修正にしても本会議採決において賛成多数で修正案可決後、市長の再議により原案可決になるとの見方もあったのだが、本会議での採決おいて全員一致で修正可決すれば市長は再議にかけることはないと思われる。

 

しかし、過去の例からも「考える会」推薦の議員が態度表明を変更することが考えられなくもない。

そうなると彼らにとって議会と会との狭間で「行くも地獄帰るも地獄」の様相を呈することになる。

いずれにしても信念のもとゼロ修正に賛成した議員はよしとしても、そうでない議員は今後執行部がイニシアティブを握ることによって厳しい局面を迎えることになるのかもしれない。

 

そんな議会内の問題は別にしても、市民サイドから見ると一番の心配事はセンター方式にしろ親子方式にしろ早急に改善を迫られている給食調理場建設が棚上げされることである。

子供たちの給食に被害があってはならない。

 

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