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山陽小野田市市議会議員 高松ひでき

どう変わる、厚狭地区複合施設

2013年7月 7日 19:35 高松ひでき 記す

ワークショップを開催したにもかかわらず市民合意が取れていないなどの理由で厚狭地区複合施設整備事業費の今年度分予算2億4,660万円を全額予備費に回す修正予算を6月議会において全員賛成で可決しました。

これにより事実上の仕様の再考を促すことになりました。

厚狭地区複合施設とは、山陽総合事務所、厚狭公民館、厚狭図書館に新しく体育館を新設し保健センターに隣接した複合型の施設のことです。

 

■複合施設建設の背景■

複合施設の建設は、厚狭地区公共施設再編基本構想にもあるように既存施設の「老朽化」と「維持管理コストの増大」の解決策であり、有利な合併特例債を活用できるため、建設を進めようとするものです。

もちろん厚狭地区の拠点としての整備となります。

 

■公共施設の老朽化■

厚狭地区の公共施設の多くは昭和30年から50年にかけて整備され「老朽化」が激しく、同時に耐震改修を必要としています。

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山陽総合事務所(旧山陽町役場)は昭和42年建築、要耐震改修建物です。

外から見ても老朽化しているのが分かります。

 

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厚狭公民館は昭和30年建設、もちろん耐震改修は必要です。とりわけ古く老朽化の激しい施設であり早急な対応が必要です。

 

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厚狭図書館は昭和47年建設の要耐震改修建物です。興味ある造りの建物です。

 

■市民合意は取れたのか■

議会が今回の議案審査で注目したのは「市民合意」でした。

5月に議会が開催した市民懇談会において「厚狭図書館友の会」から合計5回開催された「厚狭地区複合施設を考える市民ワークショップ」が導き出した個別具体的な提案が行政が作成した複合施設の基本設計にいかされていないとの指摘を受けました。

行政は市民との協働型行政の一手法である「ワークショップ」を開催したにもかかわらず、市民の意見・要望をないがしろにしたのではないのかという印象を受けたのです。

市長の政治スタンスは、「市民本位」「市民とともに」であり、厚狭地区公共施設再編基本構想の中の「基本的な考え方」には「市民の合意形成を図る。」と明記され、「市民の意見を聞きながら選択された行政サービスが公共施設の再編によって低下しないようにできる限り工夫を凝らすことが、公共施設の再編を考えるときに重要と考えて取り組んでいきます。」と説明してあります。

 

市のホームページにあるワークショップの経過や報告を読んでみると参加者からの様々な意見や要望は記載されていますが、最終的な「市民合意へのプロセス」についての記載がありません。

参加者から異論が出ると言うことは一番大事な最後の調整がなされていなかったのではないでしょうか?

 

 

■山陽勤労青少年ホームはどうする?■

今回の施設統合には山陽勤労青少年ホームは含まれていません。

一つのまちに2つの勤労青少年ホームは必要ありませんし、既に勤労青少年ホームそのものの役割は終わっているのかもしれません。

また、今回の施設統合の背景に「維持管理コストの増大」をあげていますし、基本構想の中にも「山陽勤労青少年ホームの利用状況を鑑みると、その機能は公民館が持つ市民活動機能と統合することが適当であり、山陽勤労青少年ホームの利用者が複合施設の公民館にシフトできるように市民活動機能の充実を図ります。」とあります。

何故、この施設が含まれていないのか丁寧な説明が必要です。

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