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山陽小野田市市議会議員 高松ひでき

無記名投票の意味するもの

2010年10月 1日 11:46 高松ひでき 記す

昨日の本会議最終日の出来事。

議長「請願第3号の採決につきましては、河崎議員他1名により無記名投票の要求、 伊藤実議員他1名により記名投票の要求がでていますので、無記名投票で行うか記名投票で行うか無記名投票で決します。」

議長「投票用紙をお配りしました。配布漏れはないですか。それでは、無記名投票を可とするものは賛成。 非とするものは反対と記入してください。」

議長「賛成11.反対13。(反対多数なので、)次に記名投票についての投票を行います。」

議長「投票用紙をお配りしました。配布漏れはないですか。それでは、記名投票を可とするものは賛成。 非とするものは反対と記入してください。」

議長「賛成13、反対11。賛成多数で記名投票に決しました」

(非常に面倒くさいと思われるかもしれませんがこれが議会なんです。議会は手続き社会なんです。)

 

この本会議の前日、無記名投票の動きがあることを察知しました。そのため、通常の起立採決で良しとしていましたが、 記名投票の要求を出し対抗する戦術をとりました。

今回の請願は、賛成反対が拮抗していると予測されており、無記名投票にすると多数派工作が容易になる一面を持っています。

採決は通常、起立採決で行われますがこの採決方法では、誰が賛成で誰が反対か一目瞭然、それでは困る人たちがいるのでしょう。・・・・ ・と考えるのが普通です。

 

本会議終了後、無記名投票に賛成をしたある議員に無記名投票の理由を質すと「採決時に拮抗が予想され、 議長が瞬時に数を把握できないため無記名投票をすべき」と言います。

誰に知恵をつけられたのか分かりませんが、投票にする理由としてこの様な考え方は確かにあります。しかし詭弁に近いものです。 一般的な起立採決は、賛成何人、反対何人と数を把握するためのものではなく、賛成が多いか少ないかを判断する簡易採決と言われるものです。 大きな議会で、70名も80名もいるとこの様な考え方は納得はできますが、 果たして議員席に23名しかいない山陽小野田市議会にこの考え方を適用するのはいささか硬直すぎるのではないでしょうか。

ましてや、無記名投票とはどうなんでしょうか。

公開の議会の場で敢えて、非公開であり投票において議員個人の責任を消滅さす無記名投票を市民派、市長派、 改革派を標榜する人たちが要求するとは理解に苦しみます。

こんな方法で本当に市民に説明ができるのでしょうか?

特に私は、議会基本条例の制定を目指す立場から今回の事態は非常に重く受けとめています。

議会基本条例制定特別委員会の中でも、既に本会議場での採決の公表については概ね賛成であるという方向性を出し、 10月4日に行われる特別委員会では委員会採決の公表について議論する予定になっています。

議案によってこの考え方がぶれるようでは、信頼される議会には到底なれっこありませんよね。

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