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山陽小野田市市議会議員 高松ひでき

廃止?山陽市民病院

2007年8月 2日 15:30 高松ひでき 記す

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7月30日に新病院建設構想検討委員会の初会合が開催されました。その中で、新病院のことより先に山陽市民病院の存廃についての議論がなされたようです。

山陽市民病院は現在、不良債務が約9億円あり、14年度から5年間の経営健全化計画中でありましたが、予定通りにいかず2年延長をして20年度まで計画を延ばしています。

しかし、現在の状況は、きわめて厳しく1日平均の入院患者数は平成17年度113人だったものが、18年度には80人。1日平均外来患者数は17年度250人が18年度には138人に激減をしています。また、医師数も14人近くいたものが、19年度には6人になりました。医業収益を見てみると、17年度は15億2500万円だったのが18年度は約50%減の7億7000万円になり、その内の6億5000万円が職員給与費に使われているのが現状です。再建計画とは名ばかりで毎年、計画との乖離が激しくなりこのまま経営を続けても再建は難しいと考えざるを得ません。

しかし、廃止を決断しても、不良債務、返済金、退職金などで、約26億円が必要だと言われており、財源も不明確です。
財源がない場合、市、本体が赤字再建団体に転落をしてしまいます。廃止の場合は、地域住民に対しての十分な説明と地域医療の保証そして財源の確保が不可欠です。

山陽市民病院の場合は財政的な問題ばかりではなく、医師数の問題、自治体病院としての存続意義、風評などいろいろな問題が複雑に絡み合っており、また、地域医療の観点からも慎重に議論をすべきです。
山陽市民病院の存廃については新病院建設構想検討委員会は賢明な選択をなされると思いますが、新病院建設については、新病院建設ありきで議論を進めるのではなくてその必要性から議論をしていただくように願っています。

病気は早期発見早期治療といいますが、病気だけではなく病院も早期発見・早期治療が必要だったはずです。ここまで病状を悪化させた事は誠に残念です。

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