コンテンツ

最近の記事

ブログ記事 アーカイブ

山陽小野田市市議会議員 高松ひでき

6月議会 一般質問全文

2006年7月 6日 16:48 高松ひでき 記す

 まず、第1点目、山陽小野田市基本構想について質問をいたします。

 山陽小野田市総合計画は、平成20年度から平成29年度までの基本構想、5年ごとの基本計画、3年計画で毎年見直しをする実施計画からなるわけですが、この計画の策定には、市内在住の18歳以上、3,500人を対象とした市民アンケート、市内の中学2年生全員を対象とした中学生アンケート、山陽小野田の全市職員を対象とした職員アンケート、そしてまちづくり市民会議の開催、また地区懇談会の開催をし、それらをもとに総合計画策定本部が基本構想案をつくり、基本構想審議会が審議をしていると思われますが、その進捗状況はどのようになっているのでしょうか。
 また、市長の諮問機関として基本構想審議会が設置され、既に第1回の審議を終えています。この審議会の位置づけと結果を教えていただきたいと思います。
 総合計画の根幹をなす基本構想ですが、この基本構想策定に当たり、基本的なスタンスについて教えていただきたいと思います。
 第三次総合計画には、将来都市像の中に土地利用構想がありましたが、今回の取り扱いについてお伺いいたします。
 2点目は、高千帆公民館前にある旧法務局の利用についてですが、現在、高千帆公民館では講座が多くあり、その大部分が2階で行われております。お年を召していらっしゃる方が多くいらっしゃると聞いております。しかし、その目の前に旧法務局があり、歴史民族資料館の保管庫に使われていると聞いております。高千帆公民館利用者のために開放していただくことはできないものでしょうか。また、この中には、文化財が多数保管してあるということですが、どういう文化財が何点ぐらいあるのでしょうか。
 3点目は教育についての質問です。
 まず、ヤングテレホンの活用状況を教えていただきたい。また、今年度も昨年度と変わらず、いじめ、暴力行為などが発生していると思われますが、発生防止の対策、発生後の対応について教えていただきたいと思います。
 これらの問題行動を解決するには、教職員が大きな役割を担うはずですが、教職員は、児童・生徒と接する時間の短さを指摘しております。この教職員の多忙な状況への対応はどうなっているのでしょうか。
 また、成果も出てきている学校もあると聞いております。学力向上プロジェクトの具体的目標について教えていただきたいと思います。
 最後に、山陽小野田市は、山陽小野田市の霊園の現在の状況と今後の方針の説明をお願いいたします。
 以上で、壇上よりの質問といたします。御回答をよろしくお願いいたします。


○企画政策部長 それでは、基本構想の(1)でございます。進捗状況についてでございますけれども、現在、議員さんも申されましたとおり、市民アンケートや地域懇談会での市民の皆様の御意見を参考に、庁内の総合計画策定本部で策定をいたしました基本構想案の一部を附属機関である山陽小野田市基本構想審議会に諮問をいたしたところでございます。
 また、公募市民と市の若手職員からなるまちづくり市民会議総合計画部会では、市の将来像に対しまして提言いただくよう、独自に検討をいただいておりますし、他にも市民団体から市の基本構想に対する御提言をいただいている状況下にございます。
 (2)の基本構想審議会についてでございますが、この審議会は、条例に基づく市の附属機関でありまして、市長の諮問に応じ、基本構想の策定に関し基本的な事項を調査し、審議し、答申するという役割を持っております。基本構想は、市の行政全般にかかわるものであることから、この審議会委員は幅広い観点から御審議いただくため、各種団体や教育機関、行政機関の学識経験者30名と、まちづくり市民会議委員4名、公募市民6名の合計40名で構成いたしております。
 去る4月27日に開催いたしました第1回審議会での諮問から、来年8月の答申までの約1年4カ月の間に5回程度の審議会を開催し、基本構想案、基本計画案の検討、各団体からの提言やパブリックコメントの内容の検討を行っていただき、最終的に基本構想案に対する答申をいただくこととしております。
 (3)の基本構想のあり方についてでございますが、総合計画は、まちづくりの将来像を示す最上位計画であり、行政運営において、この計画書をもととして個別計画を策定し、事業を推進してまいりました。現在の社会状況におきましては、行財政のあり方が厳しく問われる中、市民と行政の協働のまちづくりを進めていくことは重要となっております。こうした中、総合計画策定に当たりましては、計画策定の段階から、市民参画を図り、市民にまちづくりに関心を持っていただくとともに、御指摘のような、市民にわかりやすく、市民が使える計画を策定することが必要であると考えております。
 4番目の土地利用計画についてでありますが、基本構想の中で、将来のまちのイメージとなる土地利用構想を作成し、基本構想審議会の中で御審議をいただきますので、この中で十分審議していただくものと思っております。よって、現在別のところでの審議会等の協議は予定をしておりません。この審議会の中で土地利用構想を十分御審議していただきたいというふうに考えております。
 以上でございます。
○教育部長 それでは、2点目の法務局の跡地の利用ということでお答えを申し上げます。
 この旧法務局の利用につきましては、平成14年から歴史民族資料館の特別収蔵庫として利用いたしております。非常に堅固な建物であり、現在、旧小野田市の指定民族文化財のうち、小野田市皿山の用具200点ほか、資料500点、合計700点余りを収蔵保管いたしております。
 現在、これらの収蔵品については、調査、整理中でございますが、旧山陽町にも貴重な資料がたくさんあることから、当面利用計画がはっきりするまでは、この旧法務局を収蔵庫として使用させていただきたいと考えておるところでございます。
 以上です。

○教育長 教育の問題についてでございます。初めにヤングテレホンの活用状況ということでございます。
 これは、少年自身の悩み事、保護者の子どもに関する悩み事やしつけに関すること、そして少年の犯罪被害や虐待に関することなどについて、どなたでも気軽に相談できるシステムでございます。
 ヤングテレホンといいましても、メールも受け付けているということです。
 相談者が自分の顔を見られずに悩み事を聞いてもらい、適切なアドバイスを受けることができるこのヤングテレホンは、少年の非行防止と健全育成を図ることを目的としております。学校生活、友人関係、家庭での問題など、さまざまな問題や悩みについて、青少年相談員が相談に応じております。大体年間120件程度でございます。
 次に、いじめ、暴力行為などに対する対策ということでございますが、こういったいじめや暴力行為といった生徒指導上の問題行動の根絶を目指して取り組んでいるわけですが、具体的には各小・中学校へは心の教育の充実と児童・生徒間、児童・生徒と教職員間の信頼関係づくり、次に、児童・生徒のきめ細かい状況把握、次に、(発言する者あり)よろしいですか。続けさせていただきます。
 次に、教育相談体制及び生徒指導体制の充実等、全校体制で見直しを図るように依頼しております。教育委員会としましては、校長、教頭並びに生徒指導主任研修会等を開催し、これらにつきまして指導の徹底を図っているところでございます。
 また、不幸にも問題行動が発生した場合には、まず教職員が毅然とした態度で接すること、対応マニュアル等を活用して、全教職員が共通理解のもとで、一貫した指導体制で対応すること。さらに、いじめ、暴力といった行為は決して許されることではないことを教えるとともに、その行為に及んだ児童・生徒の持つ感情や背景を理解し、受容的、共感的態度で挑むよう指導するとともに、悪質な場合は、警察等、関係機関の協力も視野に入れて対応していきたいと考えております。
 この心の教育の充実ということにつきましては、道徳教育を初めとするすべての教育活動を通して、あるいはさまざまな体験活動を積極的に取り入れることにより、自他の生命を大切にする心をはぐくむことや、互いのよさを認め、思いやりの心をはぐくむ活動を推進しているところです。
 教育相談体制につきましては、スクールカウンセラー、これ7名、今派遣していただいています。市内の全小・中学校をカバーしております。
 そして、児童・生徒のみではなく、保護者や教職員に対するカウンセリングも実施しております。
 また、今年度から教育委員会に新たに8名の教育相談員を配置しております。そして、学校訪問や家庭訪問等を実施し、児童・生徒の学校生活の支援と健全育成に取り組んでおります。
 さらに、今年度は、市内の3校において、人間関係づくり実践プロジェクト推進校、3校をその推進校として、問題行動の未然防止、望ましい人間関係づくり、教職員全体の取り組みによる学校運営の充実を目指した教職員の研修及び実践に取り組んでいるところでございます。
 次に、教職員の多忙な状況への対応をどういうふうにしているかということでございます。県の教育委員会の組織改編ということがございました。議員御存知のように。そのためにそういうものに伴う調査物の増加等が実際にあるということは承知しております。そして、学校現場が以前にも増して多忙をきわめているということを憂慮しているわけでございます。
 したがいまして、市教委としましても、県教育委員会に対しましては、学校現場の声を届けながら、しっかりと連携をとり対応していくととともに、現場主義の考えに立った取り組みをしていきたいと考えております。
 次に、この生活改善学力向上プロジェクトの目標というものをどういうところに設定しているかということでございます。本年度よりこのプロジェクトを実施しているところでございます。そして、家庭での生活改善による体と心の土台づくりと、市内全小学校におけるモジュール授業によるノート学ぶ心の土台づくりを始めているわけです。この子どもたちの本来的な健全成長は、私たちみんなの願いであり、希望でもあります。我々は、本来あるべき教育の姿、あるいは次代を担う子どもの育成は社会全体で行うものという原点に立ち返りまして、家庭・学校・地域社会がそれぞれの役割分担を踏まえ、連携を深めながら、教育上の向上に努める、こういうふうな努める中で、取り組みを通して、その目標を自分の将来に明るい希望を持つ元気な子どもを育てるというところに具体的な目標を置いて取り組んでいるところでございます。
 以上でございます。

○環境経済部長 それでは、現在の霊園の現状と今後の方針について御回答させていただきます。
 現在の状況につきましては、小野田霊園で3,219基、東墓地公園で200基、南墓地で553基の貸し出しをしております。計、貸し出し基数は3,972基でございます。現在の状況であります。
 次に、今後の方針についてでありますが、人は生まれて、それから一生懸命生きて死んでいくという、その繰り返しでございます。現在、高齢化社会、核家族化、また団塊の世代のUターンもあり、この墓の希望というのは、だんだんふえてくるだろうというふうにも思っておるところでございます。御苦労された方々が亡くなられまして、御遺族が墓を建てたいという気持ちも私もよくわかるわけでございます。
 現在、小野田霊園につきましては、約60名の待機者がおられます。墓は宗教法人の墓か、あるいは市の墓地かのいずれかということになりますので、市としても、このことについては、真剣に考えていかなきゃならんというふうに思っております。
 ただ、本市には、これから市としてどれだけの墓が適当なのかというような墓の数の基本的な方針を現在立てておりません。これがなければ、つくろうということになりますと、つくってもこれが際限なくつくるということにもなりかねませんし、また市民の皆さん方も計画がないので、不安であろうというふうに思っているところでございます。
 そこで、今後といたしましては、墓の数の基本方針を定めまして、それに基づいて、場所とか建設費用やまた永代貸出料、これらの額の総合的な検討をしていきたいというふうに思っているところでございます。これから墓が必要なのか、あるいはもうこれでいいのか、その辺のところについても、十分検討していきたいというふうに思っております。
 ただ、財政もまた、今現在、大変な厳しい状況でありますので、その点だけについては御理解をいただきたいと、そういうふうに思っております。
 以上であります。


○髙松 それでは、再質問をいたします。
 まず、総合計画の中の基本構想のことなんですが、御存知のように、この総合計画は10年に一遍ということで、旧小野田市も第三次まで総合計画進みました。つまり、30年前から始まって、今新市になって1回目の総合計画ということで、前回の総合計画が10年前ということで、きょうお集まりの執行部の方の中でも、直接中心部分にかかわった方というのは、恐らく1名、2名じゃないかなというふうに思っております。この総合計画は、御存知のように、まちづくり計画の最上位に位置するということで、今後10年間の山陽小野田市を占うという意味で非常に重要な意味を持っているというふうに思っております。当然、市の将来像とか、それを実現するための施策の基本的な方向性を示すと、これが基本構想と。
 先ほども尾崎部長さんの方から、市民にわかりやすいものでなければならないというようなことを言われました。いろんな文章等、また市民会議でも審議会でも同じようなことを言われております。市民のためにわかりやすいものということなんですけど、今の段階でどういう工夫をされるおつもりなのか、そういう予定があれば、教えていただきたいと思います。

○企画政策部長 言葉遣い、表現はもとよりでございますけども、この総合計画、分厚いものになりますけれども、市民の皆様方には、できるだけ概要版といいますか、コンパクトなものにしてお示しをし、御説明のかわりになればというふうな形で思っております。その内容については、今検討中ではありますが、この総合計画の作成に当たりましては、できるだけ指標を使い、その達成度がわかるような形の中でのものにしていきたいと、今そういうふうに考えております。

髙松  ダイジェスト版というのは、非常にいいかなと思っています。第三次の小野田の方の総合計画、結構ボリュームもありまして、中身を見ようかなと思っても、なかなか手に取ることもできないというふうに思っておりました。ダイジェスト版で市民の皆さんにわかりやすく提示するというのは、非常にいいのではないかなと。
 私の方から、具体的に、今表現等の御説明もありましたが、こういった形がいいのではないかというのがありますので、お示しをしたいと思います。
 まず、一つが、いろいろ文章等で、私たちもなれてきてはいるんですが、役所言葉というのがございます。極力役所言葉を使わずに、通常市民が使っているわかりやすい言葉をぜひ使っていただきたいなということ。もう一つが、タイトル、前回、三次の時は、「明るく何とか伸び行く小野田」というふうなキャッチコピーを使ってあったんですけど、もうちょっと市民の心を引くようなキャッチコピーをつけていただきたいなと。今さっきの第三次の分は、私たちが見ても抽象的で何を言おうとしているのかということがよくわからないと。明るいというのは、どこの市でもきっと明るい将来を望むだろうし、伸び行くというのは、どこも伸び行くというふうな方向性を示してくるだろうというふうに思っております。
 例えば、改革県ということで有名な三重県なんですけど、御存知のように、総合計画というのは、「三重の国づくり宣言」というふうな名称を使っております。当然、国というのは、日本国のことじゃなくて、三重の県のことなんですが、この宣言という言葉が、非常に市民の方向に向いたものじゃないかなというふうな気がしております。そして、同時に、行政の意気込みと、今からこういうふうにしますという意気込みを感じるものだと。この山陽小野田市も、行政の皆さん一生懸命今やっていらっしゃると思います。その意気込みを市民に伝わるような形で、あらわしていただきたいというふうに思います。
 3点目は、どうしても抽象的な言葉を使わざるを得ないことがあります。豊かであるとか明るいであるとか、具体的にどういうふうなことでそれを使っているのかというふうな注釈というか、説明文をつけてほしいというふうに思います。
 よく言われる総合計画って金太郎あめですねという話がよくあります。今回の市民会議とか審議会とかの内容を見させていただきますと、金太郎あめであってはならないとか、総花的であってはならないというふうな意見も多数あったように思います。
 しかし、産業であったり、文化であったり、福祉であったり、環境であったりと、これすべて重要なことというふうに私たちも思っております。しかし、これらのことを横一線に並べてしまうと、何の特色も出ないと。やはり、思いも伝わってこないということで、アンケート、市民会議、ワークショップ、これらで出た市民の意見を参考にして、重要なのがここなんです。参考にしてというところだと思います。参考にして、特色ある将来都市像、特色ある総合計画をつくり上げてほしいというふうに私は思っているんですが、部長さん、いかがでしょうか。

○企画政策部長 考えは全くそのとおりであります。例えて、最初の方の質問で、例えて、新市建設計画、聞いた言葉、物すごくすうすうすうっと入ってきて、きれいな言葉が、形容詞がずらずらずらっと並んでいるんです。これは、ワークショップの中で、皆さん方が出された言葉をできるだけ入れてほしい、入れてほしいということでありましたので、それをできるだけつながるような文章にして、新市建設計画の中の一つのイメージのあれにしたんですけども、はて、一体これは何をするのと言われたときに、うんというふうなこともあります。という考え方もありますので、できるだけ一つは短い言葉でわかりやすく、副題をつけるとすれば、それには何らかの解説要旨を持っていきたいなというふうには思っております。
 それから、2点目の金太郎あめ的なということを言われましたけれども、基本構想、基本計画、これには市が行わなければならないすべての業務をこの中に網羅しないと、それからつながってくる一番最後までの計画までに至りませんので、金太郎あめにならざるを得ないといっても、これは過言ではありません。
 しかし、そうではあっても、山陽小野田市ならではの何らかの特徴というものは、これは出していかなければ意味がないというふうにも考えておりますし、どうにかしていいものをこしらえていきたいなというものもあります。
 議員さんの方からも、皆さんの方からも、こういうようなものがあればというのがあれば、たくさんの御提言なり意見なりをいただきたいところであります。

髙松  よろしくお願いします。金太郎あめと言ったのは、ある程度しょうがないところもあるかなと思うんですけど、金太郎あめの切る前の表情と切ったときの表情が違うというふうな形にぜひやっていただきたいと。いろんなところを網羅するのは、これはしようがないと。今さっき申しましたように、ただ特色を持ってほしいというところでございます。
 続きまして、基本構想審議会のことについてお伺いします。
 基本構想の審議会が市長の諮問機関としてあります。この位置づけは、市民会議やワークショップ、懇談会がありまして、その意見を策定本部が集約をすると。策定本部と審議会のやり取りで、この基本構想を仕上げていって、最終的には答申をするということでございます。
 企画政策部の方は、形式上事務局というふうな位置づけであると思います。つまり、この審議会で重要なことが決まるというふうに思っております。非常に重要な会だというふうに思っておりますが、既に第1回目があったというふうに聞いております。40名中、37名の出席と。その中で発言が9名だというふうにも聞いております。この重要な審議会で、まず第1回目、全部で5回です。五、六回の開催と聞いておりますが、第1回目で何を審議されたのかというふうなことを教えていただきたいと思います。

○企画政策部長  第1回目の審議会では、もう既にホームページでも公開はしておりますけれども、委員へ委嘱状を交付した後、第1回目ですので、会長、副会長を選出いたしたところであります。その後の議事といたしましては、基本構想案の諮問、会議の公開、会議録の公表についての確認、それから策定の基本方針の承認、アンケート調査、地域懇談会結果の報告、説明を行った後、基本構想案の一部を説明いたしまして、委員の方々から案に対する質問や意見をいただいたところであります。
 今後の審議会では、調整中である項目を提案し、御審議いただくとともに、基本計画案やまちづくり市民会議、団体からの提言書、パブリックコメントの内容などの資料を委員の皆様にも見ていただき、議論していただく中で、最終的に基本構想案を答申をしていただくような形になります。

○髙松  ありがとうございました。審議会、基本構想審議会ということで、この40名は、この基本構想をつくる上で、策定本部と肩を並べて、トップの40名というふうな位置づけになると思います。ぜひ、よりよい意見を引き出していただいて、よりよい答申を出すように導いていただきたいと思います。
 続きまして、先日、河野議員もコンサルのことについて質問をされました。恐らく河野議員も、コンサルそのものを否定されたわけではないというふうに思っております。この総合計画の策定は、非常に恐らく専門的、作業量も非常に膨大というふうに思っております。これは職員のみでやるということには限界があると、時間的にも限界があり、能力的にも限界があるというふうに思っております。
 コンサルというのは、そういう情報を処理する能力、またはノウハウを持っていると。しかし、彼らは、このまち、この山陽小野田のいろんな情報や、このまちに対する熱い思いは持ってないというふうに私たちも思います。このまちをいいまちにしたいということは、職員を初め、ここに住んでいる、山陽小野田市民共通の願いであると。ぜひいい意味で、コンサルを利用して、すばらしい総合計画をつくっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

○企画政策部長 コンサルを利用する利点につきましては、今議員さんが申されたとおりであります。これらの能力をフルに活用しながら、皆さん方の期待されているようなものをつくっていく努力を、最大限努力していきたいというふうに思ってはおります。

○髙松  ぜひ、いい総合計画をつくっていただきたいと。
 時間も余りないので次にいきます。次は、ちょっと順番を変えまして、霊園についてお尋ねをいたしますと、60名の待機者ということでございます。今から計画を立てていくということでございますが、昨年度の山陽小野田市の死亡者数が約690名ということになっております。例えばこの3年間で考えると、約2,000名の死亡者がおるというふうなことです。
 当然皆さんが墓を必要とするわけではないんですが、結構多くの方が60名以外で多くの方が待っていらっしゃるというふうに思っております。
 私も、インターネットで、墓は直接今必要ないから、余り見ることもないんですけど、調べてみましたら、霊園はすべて貸し出しされており、空きはありません。二、三年後をめどに新たな整備計画を検討中ですというふうなことがあります。このホームページ、いつからアップされたのかわかりませんけど、恐らく前じゃないかというふうに思っております。実際、これを見られて、まだかという方もいらっしゃいます。行政も、やり方として、ないならないと、やるならやるということを書いてもらいたい。つまりこれ、めどが立ってないのであれば、こういう条項はすぐに消していただきたいというふうに思っていますが、いかがでしょうか。

○環境経済部長  このことにつきましては、議員さんからも御指摘をいただいたところでございます。私が先ほど答弁をいたしました内容というのは、すべてきちんとつくるものはつくる、それから検討するものは検討する、そういうふうな気持ちでお答えをしたところでございます。これにつきましては、例えば小野田霊園につきましては、これは遺骨を持っておられる方の貸し出しでございます。ですから、一たんつくられましたら、それを返すということはないわけでございまして、これからつくるということしか、ふやしていく方法はないということでございます。
 ただ、先ほど申しましたとおり、市の今高齢化社会あるいは団塊の世代のUターン、かなりの所帯がふえてまいりました。こういうことから考えれば、60名以外に相当な数の必要としておられる方がおられるというふうに思っているわけでございます。合併をしたことを契機に、市としてどれだけつくっていくのかという一つの方針をつくっていきたい。その上で、皆様方にお知らせするなり、御相談もしてまいりたいと、こういうふうに思っております。
 以上であります。

○髙松  よろしくお願いします。これ、私も、ある市民からそういう問い合わせがあって、何で市は墓をつくらないのかというふうなことを言われました。しかし、行政が事業をする上で重要なのは、本当に必要かどうかというところだと思っております。カナダでは、行政が事業をする時に、6つのテストということがあるそうでございます。まず一つが、公共性のテストと。その事業は公益の増進に資するものであるのかと。これをクリアした場合、次は公共関与のテストと、公共がその事業をすることに合理性と必要性があるのかと。これもクリアした場合は、公共部門内の役割分担のテスト、これはつまり市が行わなければならないのか、県じゃなきゃいけないのか、国じゃなきゃいけないのかということ。次がそれをクリアすると民間委託のテストと、全部または一部を民間に任せることはできないのかと。5番目が効率性のテストと、その事業を続けた場合、どの程度効率性が向上するのかと。最後は当然財源のテストと。現在の厳しい財政状況において、あえて支出する意味のある事業であるのかと。やはりこういうことをよくよく考えられて、いろんな事業に着手をしていただきたいと。今の墓地のことについても、そういうことを考えられた上で、最終的な決断をしていただきたいというふうに思っております。
 済みません、続きまして、いいですか。次に旧法務局の利用についてということですが、山陽地区には、御存知のように、青年の家や厚陽中学校、公民館など、結構年季の入って、崩れやすいじゃないです、年季が入っているような建物を使用している状況と。実はこの旧法務局というのは、結構、平屋なんですけど、頑丈な堅固な建物ということ。今この中には文化財が入ってますと。これは皿山に関する文化財が市の指定文化財が70、そうじゃないのも結構入っていると。見に行きますと、整然と並んでおりました。当然その文化財、今整理をされているということですので、整理を早く終わって、ぜひそういう堅固な建物ですので、もうちょっと利用方法を考えていただきたい。
 先ほど申しましたように、公民館利用者についても、お年寄りがもう大正琴を持って2階に上がったりしたら、いよいよ危ないと。使えるんなら使いたいと。問題は使えるなら使いたいということなんですけど。そういうことで、いろんな利用方法があると思いますので、ぜひ検討していただきたいと。
 それと、この文化財についてなんですけど、これは総合計画とリンクしてくる話でもあると思いますが、山陽小野田は一次産業も二次産業も三次産業も急成長を望めないというのが現状でございます。それならこの山陽小野田、一体何があるのかと。総合計画つくる時に、何があるのかということになってきます。でも、何もないように見える山陽小野田にも、あるものがあると。それは歴史であったり、芸術であったり、文化であったりというふうなことだと思います。文化というのは、100ほど市があれば100の文化があるはずというように私は思っております。これがそのまちの特色、文化財であったり、芸術であったりするのがまちの特色になり得ると思いますが、いかがでしょうか。

○教育部長  本市につきましては、文化財、それからそういった歴史的な価値のあるものも多々あると思っております。したがいまして、そういったもののよさを通じて、ふるさとの誇りとか、それからそのふるさとへの愛着といったものも醸成できればなと、いうことは情報発信を的確にしていかなければならないのかなと、こういうことで思っております。

○髙松  でも、当然若い人を中心として、多くの市民が、このまちの歴史も知らない、文化も知らない。ここに住んでいる芸術家も知らないというふうな状況だと思います。知らないということは、だれに関しても語ることができないというふうに思っております。
 何で、そんなみんな知らないのかというと、目の当たりにしたことがないというのも事実だと思います。例えば今ある文化財、歴史民族資料館にはたくさんあります。しかし、やはり入りにくい場所であり、玄関の構造であったり、建物の構造だって入りにくい。そのほかのものはどこにあるかというと、保管してある。山陽地区にもいろいろ保管をしてあります。小野田地区にも保管庫というのがほかに2カ所あると。ぜひこういったものを市民が見ることができる場所に出していただきたいと。歴民の隣には小野田市民館がございます。市民館は御存知のように、セメントの打ちっ放しで、下が硫酸瓶の色をしたタイルでございます。見るからに、中もちょっと暗いですし、ギャラリーのような感じでございます。今何が市民館の中にあるかというと、パネルにポスターが張ってあります。これがほとんど前面にあります。一角には喫煙室があるということで、この市民館というのは、市外も県外からの客もたくさん来ると。今、恐らくこの山陽小野田もほかの地方と一緒で二、三年後に団塊の世代のUターン、Iターン、Jターン、これらの退職者がどうにかここに定住してもらおうというふうに思っていらっしゃると思います。でも、何も特色のないまちだったら、だれも来ないんじゃないかと。僕はそういう文化財であったり、歴史であったり、市民館であったり、いろんな場所に出して、そういう、退職して来られる方を一人でも多くの定住してもらいたいと。少なくとも、小野田で生まれ育った人が、東京、大阪に行った人、これをUターンで小野田以外に住んでもらいたくないという気持ちがあります。ぜひその辺を考えていただいて、小野田の歴史、文化、もうちょっと情報発信をしていただきたいというふうに思っていますが、いかがですか。

○教育部長  おっしゃるとおり、ふるさとに帰りたいという気持ちというのは、やはりこのふるさとで育った、いろいろ文化、その他によるものが大きいと思います。現在、この文化財のPRというのは、ホームページでかなり文化財ごとにクリックすれば、相当詳しい情報が得られるような仕組みにはいたしておりますが、結局これも、見ていただかなければ、立派なホームページをつくっておっても、なかなかそういう発信ができていないということになろうかと思っております。上手なホームページ等、また充実、拡充しながら、情報発信に努めてまいりたいと思いますし、いろんな中で、また山陽小野田市のよさといったものを発信しながら、できるだけそういうふるさとに対する気持ちというものを生まれ育った山陽小野田市の方々に持っていただければと考えております。

高松 ぜひお願いします。この山陽小野田市には、国の指定の文化財が2つ、国登録有形文化財が1つ、県の指定が15、市の指定がたくさんあります。それ以外にも、皆さん御存知の世界的に有名なガラス作家、故竹内傳治先生、西村画伯、有名な書道家を初めとして、多くの芸術家がいらっしゃいます。ぜひ文化というのをパワーにして、今後もまちづくりをしていっていただきたいと思います。
 続きまして、最後の教育について、続けて質問をさせていただきます。
 まず、ヤングテレホン、御回答いただきました。教育長は、3月議会で、子どもの悩みを広く垣根なしに聞くということで、ヤングテレホンを実施している。子どもからの電話がふえてきている。いい傾向だというふうなお話でした。実際、電話がふえることが、結局悩みを持っている子がふえるということで、いいことかどうかさっぱりわかりませんが、このヤングテレホンなんですけど、番号が、御存知と思います。早うにお電話をと、84-2000番ということでございます。受付時間が月曜から金曜日、役所の職員と一緒です。8時半から5時まで、土日祭日は留守番電話で対応ですというふうにあります。
 留守番電話へ電話をかけたら、どういったメッセージが流れますか。

○教育長 その前に、先ほどの市の文化、振興の情報発信ということで教育部長が答えましたが、1点つけ加えさせていただきます。
 先日、私のところに、ある住民グループから、ふるさとイロハかるたというものをつくりたいが、その選考委員を教育長として引き受けてもらえないかという話がありまして、私は快諾した次第でございます。それは、たくさんの住民の人たちに、この本市の持ついろいろな文化的なもの、そういったものをイロハかるたにして、子どもに配ったり、いろんなことをしようじゃないかと、そういった試みであるように思います。そういったことが住民から発案し、そして行動に移され、それに賛同した多くの市民の方が投稿して、大分集まったそうですが、そういった動きになっていくということは大変すばらしい発信方法の一つだろうと思います。
 そういったことをまたいろんな市民の方々にお願いして、行政と一体となって、文化の発信ということに努めていけたらと思っております。
 そして、今のヤングテレホンのメッセージなんですが、8時半から5時までですので、それ以降につきましては、本日の相談は終了しましたと。改めてかけ直していただくか、差し支えなければメッセージをお話くださいと。そういうふうなメッセージが流れるようになっております。

髙松  もうちょっとメッセージを変えていただきたいなというふうな気はしております。うちの会社もこんなメッセージが流れますので、全然違う、悩みを聞くということですので、よくこの辺、御検討いただきたい。
 それと、もう2点、フリーダイヤルじゃないということ。もう一つは、時間が決まっているということ。この時間が決まっているのは恐らくいろんなあれがあるでしょうけど、この2点について、簡単な御説明で、できればよろしくお願いします。

○教育長 フリーダイヤルでないということは、予算の関係もあるというふうに考えております。
 それから、時間が決まっていると。これ時間は長い方がいいわけでございます。そして、そういったことを含めて、メッセージをもう少し考えた方がいいんじゃないかというふうなことでございます。そういった議員の指摘を受けております。
 そこで、確かにそのとおりであると考えております。どういう改善策が考えられるかといいますと、県内にはもっと時間の遅くまでしている、そういった子どもの相談室が幾つかございます。一番有名というか、広く利用されているものは、ともに県の組織ですが、親子ホットライン、チャイルドラインというものがございます。悩みを聞いてもらう子ども、親御さんにとってみましては、県であっても、また市であっても、それほど、もちろん市であれば、それだけたくさんのメリットもあるわけですが、またもうちょっと遠い所で聞いてもらいたいという人もいるかもしれません。そういうものも含めて、そういった、これは9時とかそういうところまでやっているものがあるわけですが、そういったものを、そういった留守番電話等とか、そういったものに加えて紹介して、その人が相談したいというふうな時に、何らかの格好で相談ができるという、そういった機会をふやせたらと考えております。
 以上でございます。

○髙松  ということなんです。問題は、教育委員会はどこに向いているのかということだと思います。教育委員会は市民の方に向いているのかどうかというところだと思います。今の問題も、本当に教育委員会がいろんな問題を解決したいのであれば、いろんな方策があるのだと思います。このフリーダイヤルにしても、今の受け付け時間にしても、受け付け時間外の時は、どこそこにかけてくださいというメッセージが今流れているわけですか。それとも、今流れてなくて、どこかの表示があるということになりますか。ないですよね。だから、今のおっしゃったことは、基本的に今の状況じゃ、そういう、子どもたちは何もわからない状況。この月曜から金曜の8時半から5時までというのは、子どもたちは学校に行っている時間でございます。この時間に彼らはどこで電話をかけてくるのかというところであると思いますが、その辺のことも実際よく考えていただきたいなと。子どもたちは私たちが思っている以上に、非常に深刻な状況になっているというふうに私も感じております。
 ということで、急ぎますけど、次は問題行動について、前回もやりましたが、不登校、いじめ、暴力行為と、ことしの数字をいただきました。不登校、小・中学校合わせて46件、いじめ27件、暴力行為71件ということでございます。それで、この数字は、一応数字は数字でとらえるんですけど、実は数字にあらわれないところがあるということで、先ほど尾崎部長のところの総合計画の基本構想たたき台のところで、アンケートをされています。中学校2年生、全中学生にアンケートをされています。なかなかこういう機会も普通はないですけど、総合計画というのはいいものだなというふうに思っていますが、その中で、山陽小野田市の嫌なところ、不満点と、中学校2年生が答えています。それで、1番というのが、その中のナンバー1が、23.1%、つまり131人の人が、はいと答えたのが、犯罪などの安全性、安心感というところでございます。しかし、市民アンケート、3,000人だったか、3,500人だったか、こっちの方は、犯罪などの治安の安全性、これは嫌なところです。これは164人です、たった。第8位ということでございます。つまり、中学校2年生は、1番に上げていると。これはどういうことかというのは、当然精査はしていないんですけど、推測されることは、彼らの社会は学校でございます。一般の市民の社会は、この社会でございます。つまり、学校という狭い社会の中で、これだけの人、すべてじゃないと思いますが、これだけの人が、安全、安心について不満を感じているということ。つまりそれは極論すれば、学校の中に安全、安心がないんじゃないかということじゃないかというふうに思っております。
 実は、3月議会も全く同じ方針を述べられました。どういうふうに暴力行為、いじめをなくそうと努力されるのかというところで、心の教育だの、学校の指導体制だのと、全く同じことでございます。全く同じことというのは、どういうおつもりで全く同じ考え方になっているんでしょうか。

○教育長  教育方針の根幹は同じということでございます。具体例は違っていると思いますが、先ほど私が申しましたように、本年、4月から始めたこともありますし、また人間関係プロジェクトというのも本年から始めております。それらは、3月議会の答弁と違うと思います。
 以上でございます。

○髙松  そうです。太いところが一緒で、若干違うところがあると。あと言葉が違うところもあるというところもあると思います。
 時間がないので、どこを割愛しようかと思って、ことしに入って3件の警察事件が起きました。ことしに入ってということです。これは報道にも出ました。当然個人的にどうのこうのという問題じゃなくて、異常事態だというふうに思っております。全部中学生で、中学生の3件の事件が載ってます。教育長は何でこんな状況になっているのかというふうにお聞きしたいんですけど、恐らく前回と同じような回答をされるので、それは割愛をしますが、山陽小野田市立小・中学校管理規程というのがございます。この管理規程というのは、具申すれば、停学処分にもなりますよということでございますが、今回の取り扱いについては、もう、具申されてないと何とも言えないんですけど、何かお考えはありますか。

○教育長 退学ということは義務教育においてはございませんが、停学という処分は大変重大な重いことでございます。今まで私が聞いている範囲内で、数年間ですが、学校教育課の方で知っている範囲で、そういった停学に対する具申が校長からあったということはないそうでございます。
 以上でございます。
○髙松  学校教育の質を決定づける3要素というものが教育の現場では言われております。一つがカリキュラムの質、2つ目が教員の質、ちょっと問題にしたいところなんですけど、3番目のスクールマネージメントの質ということでございます。カリキュラムと教員の質については今回置いておきますが、問題はスクールマネージメントと、つまりマネージメントという考え方、これは行政にも、教育行政にも非常に欠けているところじゃないかというふうに思っております。新聞見ましたら、日産のカルロスゴーン、御存知だと思いますけど、来日した時に、日産のあの当時の状況を見て、どういうふうなことを言ったかというたら、日産のマネージメントの基本的な問題として、販売不振の原因を究明しようとしていない。次に、目的と手段が混同されている。そして、目的が抽象的で具体性を欠く。そして、命令系統内の指示が営業はもっと頑張れなどと、具体性を欠き、精神主義的というふうなことを言っております。
 御存知のように、マネージメントというのは、PDCとかPDCAというサイクルで語られることが多いということでございます。今、現在、この山陽小野田市の小・中学校の現状というのが、大変ひどい現状の学校もあると思います。この前も言いました。原因を究明して、具体的な目標を設定して、それから手段を開発、発見し、実施していかなければならないと。これは当然そうだというふうに教育長もおっしゃいます。行政だってこれは同じことだということでございます。
 理想状態じゃないというのが、今の状態だと思います。小・中学校に関して。理想状態じゃない時に、教育委員会は何をするのかと。これは保護者の意見ですので、聞き流される方もいて結構だと思います。保護者に聞いたら、何がどう変わりましたかという話をすると、教職員の先生が異動によって先生がかわりました。指導力のある先生が来ましたという話もありました。これは正しいか正しくないかは別にしまして。でも、確かにそれは教育委員会がそうやって、どうにかしてこの学校をよくしようと。教職員の異動でよくしようというのは、これは事実だというふうに思っております。
 しかし、今やっていることというのは、水が入っているタンクがありますと。水位がだんだん下がってきているよと。教育長が。水入れとけと、水を上からずっと注ぎ続ける。でも下から水がずっと出て行くと、でも水位は一定に保たれていますという状況が今の状況かなというふうに思っています。
 ぜひ、教育委員会は、穴を探す努力をぜひしていただきたい。済みません。していらっしゃると思いますけど、これ以上にしていただきたいというふうに思っております。
 問題は、いじめ、暴力行為で出てきた心の教育の充実ということです。僕たちも心の教育の充実と言われれば、ああというふうな感じに受け取っておりますけど、実際、心の教育の充実とは、心の教育とはどういうことを指されておりますか。

○教育長  簡単に申しますと、学校教育すべての活動における中心に据えているものでございます。教科活動、それから教科以外の運動会にしても、修学旅行にしても、そういった行事すべてにおいて、心の教育というふうなものが意識され、そしてちゃんと添えられているというふうな、もうすべて教育全般にわたってそういうふうなものが重要視されているというふうに考えております。
 以上でございます。

○髙松  僕は、心の教育では何も解決ができないというふうに思っております。今言われたようなのが心の教育というふうなことだと思っておりますが、結局、教育論議がいつも不毛の議論に終わってしまうというのが、結局そういう抽象論であったり、心の問題であったりというところに焦点を持ってくるというところで、そうなるんじゃないかなというふうに思っています。
 確かに心の教育というのは必要だということはわかるんです。ただ、それがメーンになれば、今から先もよくならない。つまり、今から過去の時点からもよくなってないというのが事実だと思います。どうすればいいのかと。例えばいじめの問題でございますが、心の教育というのは、いじめをしてはいけませんというのが心の教育、最終的にはそうなるんじゃないかと思っております。違いますか。最終的には。でも、心というのは、例えば市長でも、こいつ気に食わんの、殴っちゃろうかと思われることはあるはずなんです。あるはずなんです。教育長でも、気に食わんのと、どねえかしようかと、それはあるんです、それは皆さんあるはずなんです。なぜそれなら僕らがやらないのか、市長がやらないのかと。ルールがあるからなんです。きっと。子どもたちは、ルールを知らないんです。子どもたちに今教えることは、心の教育とはちょっと違ったところで、ルールを守ろうとする心をまず僕は教えるべきだと。彼らは、ルールを知りません。いじめも、モラルに関するモラル違反のところと、ルール違反のところが必ずあります。横でつついたからといって、これはルール違反じゃないと思います。モラルとルール、その線をはっきりしておく。まず一つ。もう一つが、ここからは脅迫だとか、傷害だとか、窃盗、これは犯罪なんです。犯罪、この線から右は、あなたたち、犯罪ですよということを保護者にも、子どもたちもきっちり教え込むこと、それが僕は必要なんじゃないかなと。彼らは絶対そこはわかってないはずなんです。なぜかと言うと、先生が許容してきたからなんです。最終的に、この時点で警察に行きました。でも、前のこの人の時は行きませんでした。ここが子どもは理解できない。親も理解できないところ。まずそのルールづくり。つまりシステムをつくっていくことが重要なのではないかというふうに思っていますが、短く。

○教育長  先ほど短く言ってくれと言われたので、どうしてもそういう基本的な方針のみになったわけですが、心の教育において、具体性が欠けていると。ルールづくりの方が大切だというふうに言われますが、その心の教育として、今いろいろな現場で取り組んでいるものは、プロジェクトアドベンチャーとか、それから構成的エンカウンターとか、ペアサポートとかあります。例えば、プロジェクトアドベンチャーなどは、幾つかのやり方があるんですが、一つはルールづくりをどうするのかと。ルールづくりについて、課題、これは課題解決型の体験学習の一つなんですが、そういったものを現場に取り入れてやっております。例えば、ヘリウムフラフープというのがあります。それは、輪になって、よくやっているフラフープがあります。それを人差し指でこういうふうに持って、胸のところに持って、みんなでじゃゆっくり下まで、床まで下ろしましょうというふうなものなんですが、これがやってみると難しいんです。だんだん上に上がっていくんです。ヘリウムというのは、空気より比重が軽いですから、それで上に上がる、それをもってヘリウムフラフープと名づけているわけですが、それをちゃんと一緒に下におろすためには、みんなで声を合わせるとか、ルールとか、いろんなことをしながら、息をとって、やっていかないといけないわけです。そういったことをたくさん、実際には心の教育のいじめ等の問題を解決するために、比較的近年、考え出されたいろんな方法があって、それを現場で鋭意努力して使っているわけでございます。
 それから、ちょっと長くなって恐縮なんですが、先ほど教育委員会は先生をかえるだけで、水かさは同じじゃないかと。この4月から始めた生活改善学力向上プロジェクトの学校でしているプロジェクトというのは、先生方一人一人の能力もすべて底上げするという考えでやっております。優秀な先生に来てもらったらいいという考え方ではございません。すべての先生の能力を上げるというふうな考えのもとに行っているものでございます。
 以上でございます。

○髙松  心の教育、つまり子どもたちの意識を変えるということ。つまり、一般に言う意識改革と言われることだと思います。市長も職員の意識改革というようなこと、1年前からおっしゃっておりました。この意識改革が手段であるのか、目標であるのかというところだと思いますけど、これを手段と思っていらっしゃる限りは、いつまでたっても意識改革は進まないと。これはあくまでも目標であると。つまり、目標に到達するための手段が必要であるということだと思います。その手段は何かという、つまりこの手段はシステム、ルールであり、システムであるはずだというふうに思っております。
 このルール、システムをつくって、それを手段に使って、最終的に意識改革に到達するんではないかというふうに思っています。
 今、教育長はいろいろ言われましたが、本当にさまざまな問題が起きております。ドアがあかない教室であったり、ガラスがない教室であったり、たくさんございます。ぜひ、教育長の目で確かめて、今どういう状況なんだということを確認をしていただきたい。
 しかし、学力向上プロジェクト、これは多くの保護者が相当な期待をしております。文化会館に私も、影山先生の講演を聞きに行きました。立ち見が出るほどの超満員状況で、拍手喝采の状況と。私も教育委員会が、こういう新しいプロジェクトをやり出したと。これは評価、もう十分にできることだというふうに思って、期待をしております。
 しかし、中学校の問題と、この今の時点の学力向上、小学校の問題は別の問題だというふうに認識しております。いずれこれが中学校に波及してくるときは、それはそれでいい。しかし、今の中学生をどうするんだというところをしっかり教育長は考えていただきたいと。決して、切り捨てるということじゃないと思いますので、そこをよく考えられて、中学校1年から3年生、相当数がいらっしゃいます。保護者もいらっしゃいます。みんな病んでおりますので、ひとつ教育委員会、いろんなことができると思っておりますので、よろしくお願いいたします。
 以上でございます。

コメントする